大阪府と兵庫県が10月18日にスタートさせた「阪神・オリックス優勝パレード」のクラウドファンディングが大苦戦している。目標金額5億円を掲げたものの、11月12日現在、集まったのは目標額のわずか15％ほどの7600万円超。支援者は約1万人にとどまっている。すでに日本シリーズの決着もついていることや、締切日が30日ということもあり、5億円に到達させるのは至難のワザと見られる。
「『ファンとつくる歴史的な1日！阪神、オリックス優勝記念パレード』と題されたプロジェクトは、その名の通り、2チームのリーグ優勝を記念したパレードを11月23日に行う際の資金集めが目的です。公道での実施となるため、交通誘導や安全管理などに総額約5億円が必要ということでした。ところが実施から2週間をきってもなお、1億円にも届かない有様なのです」（スポーツライター）
6日には大阪府の吉村洋文知事が「まだまだクラウドファンディング、高い目標を掲げてやっていますので、ぜひご協力をいただけたらと思います。みなさんよろしくお願いします」とわざわざ「緊急発表」したほどだったが、世間の反応はあまりにも寂しいものだった。
また、支援者に対する御礼・返礼品についても批判があがっている。
「寄付額に応じてタオルやTシャツ、缶バッヂ、キーホルダーなどの返礼品がもらえますが、『せめてカレンダーくらいないのか』という声も上がるほどです。しかし、それ以上に疑問視されているのが『業者に支払う手数料』なんです。一般的にクラファンの運営会社は集まった額の10～20％
大阪市と兵庫県は、現時点でパレードに税金を投入する考えはないというが、税金かクラファンかは別としても、「パレードの安全」だけは担保して欲しいものだ。
（ケン高田）
