「まるで悪夢」AIを駆使した仏バーガーキングのCMが大不評のワケ

 フランスの「バーガーキング」がTikTokにAIを駆使したCMを投稿したところ、あまりにも不気味で気持ち悪いとネット上で大不評となっている。日本でもAIタレントを起用した伊藤園のCMが話題になっているが、AIはまだ「不気味の谷」を超えられないのだろうか?

「問題のCMは冒頭からいきなり2人で食事しているうちの1人がハンバーガーに姿を変えると、次のシーンでは男性が逆再生のように口からハンバーガーを取り出し、さらに口の一部がハンバーガーと同化してしまっている人や不自然に顔が長く伸びたり、手が4本以上ある女性の顔がハンバーガーになったりと、とにかくカオスなのです。コメント欄には《まるで悪夢のようだ》《とても不安な気持ちになる》など驚きの声が寄せられていました」(ネットライター)

 前述したように、日本ではAIタレントを起用した国内初となるCM「お~いお茶 カテキン緑茶」が9月から放映され、《本物の人間と区別がつかない》《もはや人間のCMタレントは不要になった》など絶賛する声が相次いでいた。しかし、未だにAI自体が制作する作品には不気味の谷を超えられないものも多いのだろうか。

「人間でないものが人間に近づきすぎるとむしろ不気味さを感じるというのが不気味の谷ですが、基本的に現在の最新技術ではAIは不気味の谷はもう超えていると言われています。実は、話題のバーガーキングのCMはハロウィンに投稿されたもので、わざと不気味になるようなCMを意図的に作り上げたとされているのです。AIは不気味の谷を超えていますが、不気味なものを作るのは相変わらず大得意ですから、今後はわざとAIに不気味なものを作らせたCMが人気になるかもしれません」(ITジャーナリスト)

 わざと不気味に作るのはいいが、観た人は食欲を失ってしまわないのだろうか?

(小林洋三)

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