10月5日放送の「news23」(TBS系)で取り上げたのは、岸田文雄総理の“あだ名問題”。最近、ネットでは岸田総理を指す「増税メガネ」というニックネームが浸透。10月6日発売の週刊誌では「増税クソメガネ」とまで書かれていたが、当人はこのあだ名が気に入らないようで、番組では岸田総理の「まだ何も決まってないのに『増税だ』と言われるのはおかしいだろ」という怒りの声を紹介した。
メインキャスターの小川彩佳アナは「岸田総理、“増税メガネ”とネット中心に呼ばれているみたいですけど…、宮田さんショックだったみたいですね」
データサイエンティストでコメンテーターの宮田裕章氏は国民の間に「不平不満がたまっていた」と分析。インボイス制度について言及し、「制度の変化の中で立場の弱い人が苦しい思いをしている。そこに寄り添えてない」と、“増税メガネ”が生まれた理由を語った。お堅いイメージのTBSの報道番組で「増税メガネ」について議論を繰り広げる状況に、ネット上では《クソマジメに増税メガネについて語ってる笑》《増税メガネをネタにするnews23》などとリアクションが続々と寄せられた。
その後、「減税アピール」が解散総選挙の“大義”になり得るとの自民党幹部の声を紹介すると、小川アナはこう主張した。
「増税のような国民の意見が二分されるようなテーマが争点になるのはわかりますけど、減税が解散の大義として、解散になるのはちょっとずるいような気もするんですけど」
時事芸人のプチ鹿島は「岸田さんがやりたいのは減税じゃなくて減税ムードを利用した解散総選挙なんだろうな」と指摘し、防衛増税や少子化対策の財源について国会で議論したうえで解散すべしとの見解を示した。
「番組ではその後もコメンテーターが減税とメガネについてトークを繰り広げ、減税が口先だけだったら『嘘メガネ』、筋を通せば『王道メガネ』と、メガネ大喜利の様相に…。小川アナが『メガネの話はいいんです』とツッコミを入れていましたが、メガネいじりにネット上では《権力者をイジってこそメディア》《news23のメガネいじりはツボ》と好意的な意見が見られる一方、《見た目をあまりイジらないでほしい》《うちの子供もメガネなんですけど…》《メガネでアレコレ言うのはイジメの構図ですよ》と厳しい声も見られました。岸田総理の減税アピールを批判するのは結構ですが、公共の電波であまりメガネをいじるべきではなかったかもしれません」(メディア誌ライター)
不名誉な「増税メガネ」に不快感を示したという岸田総理。メガネを外す日はくるのだろうか。