短文投稿SNS「X(旧Twitter)」のオーナーで、約1億5000万人という世界一のフォロワーを持つイーロン・マスク氏だが、フォロワー数を水増ししているのではないかという疑惑が浮上している。また、ライバルに対して嫌がらせをしているという指摘もあり、やり口が姑息すぎると批判を呼んでいる。
「マスク氏は今年3月にバラク・オバマ元アメリカ大統領を抜き、Xで最もフォロワーが多い人物になりました。しかし、これに懐疑的だったベルリンを拠点に活動するソフトウェア開発者トラビス・ブラウン氏がマスク氏のフォロワーを抽出して調査をおこなったところ、なんと6530万人のユーザーはフォロワーが0であり、1億1200万人のユーザーはフォロワーが10人未満と非活動的なユーザーばかりであることが判明したのです」(ITライター)
さらにブラウン氏が詳しく調べていくと、マスク氏のフォロワーのうち3800万人はデフォルトのプロフィール画像を使用しており、5000万人はユーザーネームが数字の羅列だったいう。そして、なんと3890万人以上が、マスク氏がXを買収して以降に作成されたアカウントであることも分かった。この結果だけでは、マスク氏がフォロワーを水増ししていると結論付けることは出来ないが、あまりに不自然な結果と言わざるを得ないだろう。
「また、Xについては別の疑惑もあります。通常、Xに貼り付けられたリンクを押すと1秒以内にはリンク先が開くのですが、特定のサイトだけリンクを開くのに4〜5秒かかることが、あるユーザーの指摘で分かったのです。その特定のサイトというのがこれまでマスク氏に批判的な報道をしたニューヨーク・タイムズやロイター、Xのライバルである『Threads』『Bluesky』などだったのです。しかも、この事実をワシントン・ポストが報じると、あっという間にリンクを開く速度が遅かったサイトが元通りになったというのです」(同)
どちらも事実であればあまりに姑息すぎるが、マスク氏ならやりかねないと思えてしまうのが…。
(小林洋三)