今のご時世、「Tポイント」や「Pontaポイント」「楽天ポイント」など、買い物から光熱費やローンの支払いに至るまで、生活の中でポイントをGETする機会が転がっている。そうしたポイントを集める活動、略して“ポイ活”こそが、お小遣いアップの近道。そこで、現金換算で「年間40万~50万円にも及ぶポイントを稼ぐ」という、“ポイ活芸人”井上ポイント氏にポイ活の極意を聞いた。
「“ポイ活”の第一歩は、ポイントサイトへの登録です。ポイントサイトには、ショッピングだけではなく、資料請求や銀行などの口座開設、カード作成、アプリのダウンロード等々、“これをやればポイントがつく”という案件がたくさん掲載されていますから、その中で自分ができるものをやっていけば、1つのポイントサイトでけっこうなポイントが貯まります。僕がよく使うのは、『モッピー』です。案件が多くて、ポイント還元率が高めなので」
わかりやすく説明すると、例えば、ネット通販サイト「楽天市場」で1万円の机を購入するとしよう。その場合、購入金額の1%分の「楽天ポイント」と呼ばれるポイントがつくため、100P(100円分)がお得となる。しかし、「楽天市場」の前に、「モッピー」のサイトを開き、サイト内の「楽天市場」のアイコンをクリックして「楽天市場」へ飛んでから商品を買うと、「楽天ポイント」1%100円分とともに「モッピー」のポイントも1%100円分がつく。つまり、合わせて2%200円を1万円の買い物でゲットできるというわけだ。
ちなみに、井上氏は今年、「モッピー」経由で自宅のインターネット回線を新規開設(これもポイント多量案件の1つ)したこともあり、この半年ですでにポイントサイトだけで6万円分近くのポイントを稼いだという。
そうしたポイントサイトは「モッピー」の他にも、「ネットマイル」「ECナビ」「ポイントインカム」「ポイントタウン」「ちょびリッチ」など、数えきれないほどあるので、試しにいくつか登録してみて、自分に合う使いやすいサイトを見つけるのがいいだろう。
ポイントサイトでポイント二重取りを攻略したら、井上氏が、次にオススメするのは、カードやQRコード決済アプリなどの有効利用だ。
「僕は買い物をしたり、何かの支払いをする時、その相手を“敵”と考えるんです。そして、カードや決済アプリなどといった手持ちの“武器”を使って、いかに“敵”を倒す(=得する)か、というようなゲーム感覚で楽しんでいます。だとしたら、手持ちの“武器”は多いほどいいですよね」
というわけで、井上氏が現在保有している“武器”は、クレジットカードが28枚、QRコードやキャッシュレス決済アプリは20にも及ぶ。ちなみに、クレジットカードは枚数をたくさん持つのはよくない、という人もいるが、井上氏いわく、「今のところ何も問題ないですよ」とのこと。クレジットカードの入会特典も大量ポイント案件の1つなので、まずはカードを作ってポイントを稼ぎ、使ってもポイント稼ぐ。これもポイ活の基本だ。
「今なら『三井住友カード』のタッチ決済が断然オススメです。なんと最大7%ポイント還元です。決済アプリでは、やはり『PayPay』が貯めやすいですね。例えば、本人確認すれば使った金額が最大全額戻ってくる抽選に参加できるなど、数々のキャンペーンをどこよりも多くやってますし、お得なクーポンもたくさんありますから」
では、こうして、様々なクレジットカードやキャッシュレス決済を駆使し、ポイ活に勤しんでいる井上氏が、実際にどれほどのポイントを稼いでいるのか、気になるところ。
「あくまで概算ですが、この半年でPayPayポイント3万円、楽天ポイント6万4000円、dポイント3万4000円、Tポイント1万1000円、Pontaポイント4000円、ぐらいですかね」
いかがだろうか。もちろんこの金額は長年ポイ活を続けている井上氏だからこそ。しかし、1つ言えるのは、やらないよりは、やった方がマシ。無理せず焦らず続けていれば、ポイント長者の道も近い!?
■井上ポイントが教える!“ポイ活”の極意5カ条
その1.ゲーム感覚で楽しむ これからポイ活を始めよう、という方にまず言いたいのは、楽しみながらやること。楽しくないとやっぱり続きません!
その2.ポイントに振り回されない キャンペーンなどの時に、ポイントを稼ぐためだけに、必要ないものを買ってしまうのは本末転倒です。かえって高くつくことも!
その3.ポイントを使い切るまでがポイ活 せっかく貯めたポイントも有効期限切れで使えない、となると意味がありません。色んなポイントをひとつに"まとめるサイト"(「PEX」「Gポイント」など)もありますから、うまく利用してみてください。
その4.情報管理が大事 アプリやカードを使いこなすには大量の情報を整理し、自分に合うものを取捨選択することが大事。オススメはポイ活専用のメールアドレスを持つこと!
その5.目標を持つ 「月にいくら小遣いを増やす」でもいいですし、ポイントで旅行や欲しいものを買うのもいいでしょう。目標があると頑張れます。