5分でわかる「トランプ恐慌」を迎え撃つ男のマネー防衛術(3)チラシ閲覧でポイントが

 子育て中のママ芸人でファイナンシャルプランナーの資格を持つフルマユコ氏は「ポイ活」の重要性を説く。

「まずは自分の生活圏にあるコンビニやスーパーを見て、どのポイントが貯めやすいかを考えること。私の場合はコンビニだとファミリーマートをよく利用するので、ファミマでポイントが付く楽天ポイントを貯めています。イオン系列のスーパーやドラッグストアのウエルシアを使う方にはVポイントがオススメ。セブン-イレブンでは三井住友カードのスマホタッチ決済で最大10%還元(※4月21日までのキャンペーン期間)されます」

 買い物だけではない。ポイ活はスキマ時間の有効活用にもつながる。

「私が愛用しているクラシルリワードというアプリは、歩いた歩数に応じてポイントが貯まり、さらに近所のスーパーのチラシを閲覧したり、買い物でもらったレシートを画像で送ることでもポイントがもらえます。集めたポイントはPayPayなど他社のポイントやデジタルギフトに変換できるのでかなりお得です」(フルマユコ氏)

 歩いて痩せればまさに一石二鳥!? 先の荻原氏の言葉を借りれば、あえて「貿易戦争」に飛び込むのもひとつの手段かもしれない。フルマユコ氏が解説する。

「トランプ関税では、日本からの輸出については停止措置の90日間は10%となる一方で、『デミニミスルール』といって、800ドル(約12万円)までの小口輸出には関税が免除されるルールは継続の見通し。ですので、『eBay』という世界的なネットオークションを使ったアメリカへの個人輸出への悪影響はありません。ただし、中国と香港が原産の商品と高額商品にはデミニミスルールが適用されないので注意が必要です。また個人の輸出入では為替相場で有利、不利が決まるので、その時々の判断が必要になるのは言うまでもありません」

 ゲームソフトにコミック、フィギュアなど、非課税の日本製品で儲けるチャンスかもしれない。

「個人の輸出入では、eBay Japanが運用するECモールの『Qoo10』を使って、美容大国韓国の日本ではあまり売られていないコスメ商品や、K-POPの限定品やファッション製品を個人輸入で扱う人が多くいます。もしアメリカがダメなら別の国を相手に商売をするのもいいでしょう」(フルマユコ氏)

 今回の世界同時株安について、荻原氏は「トランプ大統領によって引き起こされた人災」と断じる。ならば一刻も早いホワイトハウスからのご退場を願うばかりだ。

*週刊アサヒ芸能4月24日・5月1日号掲載

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