保険金の不正請求が明るみになるや、社内の問題が続々と発覚する中古車販売大手ビッグモーター。8月9日には中古車情報検索サイトの「カーセンサー」がビッグモーターの中古車情報をすべて削除するなど、波紋は広がるばかり。
8月10日放送の「めざまし8」(フジテレビ系)が報じたのはビッグモーターのパワハラ実態。女性の新入社員がセクハラを受け、それを告発したところ、加害者である工場長から「歩き方が悪いから直せ」と理不尽な言いがかりをつけられ、自主退職に追い込まれたケースもあったという。さらに、ノルマが達成できない社員に対しては、輪ゴムや養生テープで受話器を顔に固定。電話をかけさせ続けていた事例をイラストで紹介していた。
その後、「社内恋愛は2回まで」とする恋愛ルールや社員を退職に追い込む「辞めさせ屋」の存在に触れ、番組MCから「そういう意味では(会社が)成長したやり方というのは、報道が事実なら見えてきたところもあるわけですけど…」と話を振られたのは日本水泳連盟会長の肩書きを持つ鈴木大地氏だった。
「それだけじゃなくて、先ほど受話器に輪ゴムで顔つけてたのが、ひとつひとつのエピソードが、めちゃくちゃ面白い。話としては。こういう会社だったかなっていうね。CMソングが頭に残ってるんで、明るいイメージで…」
それまで抱いていたイメージと凄惨パワハラのギャップに「面白い」と私見を述べた鈴木氏は「こういう会社だったのかってね」として、「他の会社もこういうことしてんじゃないか。車検とかの不正もありましたから。業界全体に悪いイメージを及ぼしちゃった罪は大きいな」と中古車業界全体へのダメージを危惧していたが、「面白い」の一言が視聴者の癇にさわったようで…。
「社員の耳に受話器をテープで固定して、電話をかけさせ続けるなんて、暴行一歩手前のパワハラについて『めちゃくちゃ面白い』と発言したことでネット上では大炎上。《何が面白いんや》《発言を取り消して》《謝罪レベルの問題発言》といったツッコミが殺到しています。スポーツ庁初代長官とは思えない発言です。もしも被害者が視聴していたと思うと…気の毒でなりません」(メディア誌ライター)
ビッグモーター前社長、前副社長と同じく、謝罪が必要かもしれない。