岸田文雄首相の側近である木原誠二官房副長官が「週刊文春」を発行する文藝春秋社を刑事告訴すると発表したことが波紋を呼んでいる。
木原氏の代理人弁護士が司法記者クラブに通達した文書によれば、7月5日配信の「週刊文春 電子版」と6日発売の週刊文春で報じられた記事が名誉毀損に当たるとしている。
「記事では、木原氏の妻がある事件の重要参考人として警視庁から事情聴取され、実家も家宅捜索を受けたとしています。しかし、弁護人は記事は事実無根と主張。さらに『マスコミ史上稀にみる深刻な人権侵害』と極めて強い調子で文春を非難しました。これに対し文春側も『十分取材を尽くしており削除には応じられない』として徹底抗戦の構えですね」(週刊誌記者)
ところで、この木原氏の代理人弁護士はかねてより辣腕弁護士として知られるA氏であり、同氏は過去に、日本テレビのXアナが学生時代だったころに代理人を務めたことがあった。
「Xアナは学生時代に銀座でホステスのアルバイトをしていたのですが、そのことを理由に日テレから一時、採用の内定を取り消されました。Xアナはこれを不服として東京地裁に民事提訴。その際の代理人弁護士がA氏だったのです。結果的に両者は和解が成立し、Xアナは同局に入社しました」(前出・記者)
かつて日テレと戦った辣腕弁護士がいかに文春サイドと対峙するのか、大いに気になるのである。