「疑惑の人」木原誠二官房副長官は官邸に残す!?「内閣改造」でいったい何が変わるのか

 岸田政権は9月13日にも党人事と内閣の改造を行う予定だ。8月4日には、岸田文雄首相と公明党の山口那津男代表が、今後の衆院選での選挙協力に関する合意文書に署名している。一時は公明党から「信頼関係は地に堕ちた」とまで言われた両者の関係もひとまず落ち着いている様子だ。

 内閣改造で注目されるのは、なんと言っても岸田首相の「側近」で、愛人・隠し子問題や、妻の前夫の変死捜査介入問題がいまだ解決していない木原誠二官房副長官/首相補佐官の続投だろう。

「官房副長官は続投させず、首相補佐官は留任させて官邸に残す、という見方が多いですね」(政治部記者)

 また、もう1つ注目されているポストが、国土交通大臣だ。自公政権において公明党は、第2次小泉内閣の2004年以降、その歴代政権の多くで国交相の座を得てきた。第2次安倍政権の2012年以降は4代10年以上にわたって公明党の定番ポストになっている。

「ところが両党は、先の選挙でもそうでしたが、候補者がバッティングして対立が目立つようになった。選挙協力については解決したことになっていますが、自民党内からは国交相ポストの『奪還論』まで上がっていましたね」(前出・記者)

 結局は斉藤鉄夫大臣の留任がほぼ決まったが、その場しのぎの感が拭えない改造となりそうなのである。

(猫間滋)

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