藤浪晋太郎は不要!? 岡田阪神「首位独走」で浮上した“ウラ密約”とは?

 阪神タイガースが好調をキープしている。2位の横浜DeNAベイスターズに6ゲーム差をつけて交流戦に突入し、ファンからは早くも「アレ(優勝)」を期待する声が挙がっているが、「首位独走」の隠れた立役者は、親会社の上層部かもしれない。球団関係者が語る。

「球団は阪神電鉄の子会社ですが、そのさらに親会社にあたるのが阪急阪神ホールディングスです。昨年に岡田彰布監督を招聘したのは、阪急阪神ホールディングス上層部の意向がはたらいていると聞いています。というのも、阪神の伝統として、一度でも他の球団の監督を務めた人物の出戻りは絶対に許されない。本来、2010年からオリックスバファローズの監督を務めた岡田さんに監督復帰の芽はなかったのですが、阪急阪神ホールディングス内では岡田さんを推す声が強く、球団が阪急サイドに押し切られる形になった。23年1月付で阪急出身者である杉山健博社長が球団オーナーに就任したのも無関係ではないでしょう」

 阪神の強さを象徴するのが盤石の投手陣だ。現役ドラフトでソフトバンクから加入した大竹耕太郎は6勝を挙げ、防御率は脅威の0.40(5月30日時点、以下同)。プロ3年目の村上頌樹は岡田采配のもとで大ブレイクして月間MVPを獲得。岡田監督の投手起用がズバズバと当たっているのだが、前出の球団関係者は、「岡田さんの投手を見る目は本物だ」と称賛したうえで、ある“密約”の存在を明かす。

「岡田さんの監督就任が発表されたのは昨年10月ですが、半年以上前から水面下で接触していました。当初は難色を示していたようですが、杉山社長の説得もあって快諾。その際、岡田さんが提示した条件のひとつが、長らく不調にあえいでいた藤浪晋太郎の放出だったというのは球団内では知られた話です。すでに岡田さんはチーム編成の構想から藤浪をはずしていたようですが、マスコミから叩かれるので、ずっと二軍で飼い殺しするわけにもいかない。球団にとって、ポスティングでアスレチックスが手を挙げてくれたのは渡りに船でした」

 アスレチックスに移籍した藤浪は、4試合で先発するも、結果が出せずに中継ぎに配置転換。5月29日(日本時間30日)のブレーブス戦で初ホールドをマークしたが1本塁打を許して防御率は12点台。一方、阪神のチーム防御率は2.61でリーグトップとなっている。「1年契約」の藤浪には、「背水の陣」で残りのシーズンを戦ってほしい。

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