「精神的に限界です 助けて下さい」
とあるラーメン店の公式ツイッターにこんな悲痛なメッセージが投稿されたのは、3月24日のこと。そのラーメン店とは、千葉にある家系ラーメンが人気の「千葉屋」だ。
もともと夫婦2人で運営していたものの、客が増えすぎたことによりスタッフの数が足りなくなってしまったことで店が回らなくなり、客をさばききれなかったため、人気店にもかかわらず営業を一時休止することとなったようだ。
この投稿はラーメンマニアの間でも話題となり、1500件を超える“いいね”と、フォロワーからは店を心配するコメントが60件以上寄せられた。
その後、同店はアルバイトの募集や食券機を導入することなどにより営業再開の見込みがつき、営業開始されたのが4月15日。オープン初日、長い行列に並んで店を訪れたと言う客に話を聞いたところ…。
「昼時にはもう長蛇の列で、店の周りをぐるりと囲むようにたくさんのお客さんが並んでいました。ここはラーメン店には珍しく食券機がなかったので、店のおかみさんが店内のすべての客の注文を頭の中で覚えてオーダー、お会計をするというスタイルなんですが、あれだけの数の客の注文を覚えるのは至難の業だったと思います。帰り際に『よく間違えずに注文を覚えられますね』と声をかけたところ、『あと3週間で食券機が来るので、私の役目は終わりです!良かった』と、笑顔で答えてくれました。肝心の味はというと、家系ラーメンは豚骨のクセが強くドロッとしたスープが多いイメージですが、こちらのラーメンは家系にしては比較的あっさりとしているので、女性やお子さんにも食べやすいんじゃないかな。一時はどうなることかと思いましたが、営業を再開してくれて良かったです。これからも通わせてもらうつもりです」
千葉家のツイッターによると、営業再開して早々の18日には麺が売り切れ、早めの店じまいをしたそう。食券機の導入やスタッフの増員により、さらにパワーアップした同店に期待したい。
(佐藤ちひろ)
*写真はイメージ