北朝鮮の弾道ミサイル発射は今年に入ってはやくも9回目。エスカレートする示威行為に、ある北朝鮮専門家は極めて強硬な対応策を提言していた。その衝撃的発言を伝えたAsageiBizの2月21日配信記事を再度紹介しよう。
北朝鮮は2月20日の朝、日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射した。去る18日にも大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射しており、ミサイル発射は今年に入って3回目となる。
これを受けて2月20日放送のTBS系情報番組「ひるおび」では北朝鮮問題を特集。専門家としてスタジオ出演した「コリア・リポート」編集長の辺真一氏が強硬発言を繰り出し、司会の恵俊彰を動揺させる一幕があった。
番組の中で恵は、ふくれあがる日本の防衛費に触れ、「5年間で43兆円にするならですよ。もちろんこれが必要かどうかという議論にもなってるんですけれど、でもこの中で何を用意したらどういうふうに防げるのか、とかね。そういうことまで丁寧に説明してもらわないと」と述べて、頻発するミサイル発射に「どうやって守っていくんだ」と疑問を投げかけた。
これに辺真一氏は「ガツンといって攻撃すれば戦争になりますから。それはできませんけど」と前置きし、アメリカ軍が中国の偵察バルーンを撃墜したことに触れてこう述べた。
「一度、北朝鮮のミサイル、日本に向かってくるミサイル。それが排他的経済水域であろうが日本列島飛び越えようがですね、これは日本からすると未確認飛行物体ですから。バルーンを迎撃できるんだったら、1回ですね、北朝鮮のミサイルを迎撃してみなさいっていうことなんですね。本気度を見せたらどうか」
これに恵は「はぁ……日本がですか?」と質問し、辺氏は「日本が」と即答。恵は困惑したように、「日本は気球ですら撃ち落としていいのかっていうのを…解釈をいろいろ変更してる最中ですからね」と述べるにとどめた。だが、辺氏はこう続けたのだ。
「これだけの頻度で(ミサイル発射を)やられて、そうすると他に手だてがないってことになる。一度、未確認飛行物体という前提でですね、撃ち落とすっていうのもひとつの手だと思いますね」
恵は慌てた様子で他のコメンテーターに「そんなことしたら大変なことになるんじゃないですか」と話を振っていたが、この辺氏の「迎撃すべき」発言にはネットユーザーが反応。SNSには《迎撃するくらいの覚悟が必要ってことだよね》《そのくらいしないとミサイルも止まらなそう》《恵さん「大変なことになる」って、ミサイルが日本に堕ちたらもっと大変なことになるよ》《すでに大変なことされてるんだから迎撃すべき》といった賛同のコメントが多数見られた。
すでに北朝鮮は7回目となる核実験を示唆しているが、朝鮮半島情勢がこれ以上緊迫しないことを祈るばかりだ。