「言葉気をつけてね」中居正広が注意した医師の“コロナ軽視”発言

 5月8日から新型コロナウイルスの感染法上の分類が「5類」に引き下げられた。ワクチンの無料接種は継続となるが、季節性インフルエンザと同じ扱いとなり、感染者は外来、入院ともに原則自己負担となる。
 
 5月6日にオンエアされた「中居正広のキャスターな会」(テレビ朝日系)では感染症に精通する久住英二医師を招き、マスク着用についてトークを展開。久住医師は飲食店従業員のマスク着用について「個人の自由」「従業員と話したうえでの経営判断」と持論を展開。すると、司会の中居正広が、スタジオのスタッフに向かって「スタッフのみんな、全員取っちゃいなさい」とマスクを外すよう提案。周囲は笑いに包まれたが、誰一人、マスクを外そうとはしなかった。

 この後、女優の大友花恋が「でもこれから暑くなるので、熱中症とかになりやすくなるので、マスクが取れるっていうのは、有難いと思う一方で、今までマスクで抑えられた分が増えちゃって、5類に引き下げられたコロナがまた2類相当に上がっちゃったりすることはあるんですか?」と久住医師に尋ねると、こう答えた。

「感染は当然、少し増えるかもしれないです。1割増しくらいになるのかもしれないですけど、要はぶっちゃけ、かかったところでどうってことのない風邪なので…」

 これに中居は「言葉気をつけて」と口頭で注意。さらに「なんか、『どうってことない』、はヤバいよ。ちょっと撮り直そうよ」と苦言を呈していたが、久住医師の発言はそのままオンエアされた。

「5月7日までの新型コロナによる死者は累計で7万4000人以上。じつは『収束した』と言われている現時点でも重症患者は70人以上に及んでいます。さすがに現役医師が『どうってことない風邪』と発言したことに、司会の中居さんも黙っていられなかった様子。また、倦怠感や頭痛、めまいなどコロナの後遺症に苦しみ、職を失う人も多いと聞きます。案の定、SNSでも《さっきの医師の発言どうなの?》《コロナ軽視がひどすぎる》といった批判が寄せられていました」(メディア誌ライター)

 新型コロナは法律上、インフルエンザと同じ扱いになるが、これまでの被害の大きさから、「風邪」と断言するのは無理があるかもしれない。

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