ツイッターが駆逐される?「メタ」が新しいテキスト型SNSを開発中

「フェイスブック」や「インスタグラム」を運営する米メタ社が、「ツイッター」に対抗する新しいテキスト型情報共有SNSを開発していることが分かった。

 イーロン・マスク氏による買収以来、混乱が続くツイッターから乗り換えるユーザーの獲得を狙っているとされるが、ネット上ではこれがコケると予想する声も少なくない。

「メタの新SNS開発はニュースサイト『プラットフォーマー』などが報じたもので、メタ社の広報も『我々はクリエーターや公人が自分の関心事にタイムリーな最新情報を共有できる新たなスペースをつくるチャンスがある』とこれを認めています。なお、新しいSNSは基本的にはツイッターに非常によく似たものになるとみられており、テキストベースでありながら『マストドン』と同じような分散型のSNSになる可能性が指摘されています」(ITジャーナリスト)

 現在、ツイッターは大量解雇や大規模障害が発生するなどの影響でマストドンやハイブソーシャルといった競合アプリへの乗り換えが相次いでいる。そこで、メタバース不振で減収減益が続くメタも、月間アクティブユーザー20億人を誇るインスタグラムと同じ認証でアクセスできるテキスト型情報共有SNSを開発し、顧客を奪いたい考えがあるとみられる。

「しかし、ネット上には《メタじゃうまくいかなそう》などといった声も少なくありません。メタを代表するアプリとしては、フェイスブックやインスタグラム、WhatsAppなどがありますが、インスタグラムもWhatsAppも他社から買収したもので、ここしばらくメタ社のオリジナルアプリはヒットに恵まれていません。メタバースプラットフォームの『Horizon Worlds』も惨憺たる結果です。ただ、今回の新SNSはインスタグラムのアカウントでアクセスできるというのは大きな強み。ツイッターがさらなる混乱に陥った時には、代替えアプリとして利用者が急増するかもしれません」(前出・ITジャーナリスト)

 メタバースの不調を新アプリで取り返すことができるか!?

(小林洋三)

ビジネス