俳優の梅沢富美男(72)が2月27日放送の「バラいろダンディ」(TOKYO MX)に出演。自民党・萩生田光一政調会長の少子化対策をめぐる一連の発言について物申した。
児童手当の所得制限撤廃が検討される中で行われた自民党の会合内で、萩生田氏は新婚世代に全国の公営住宅の空き家を貸し出しやすくする制度を提案し、「新婚で最初に困るのは新居だ。明日からでも公営住宅の空き家20万戸を提供することもできる」と主張。一方で、児童手当の所得制限撤廃に関しては「検討の価値はあるが、1500億円の財源が必要になる。1500億円あるなら(新婚家庭が入居する公営住宅の)畳やお風呂、トイレを新しくしてあげたい」などと発言。児童手当の所得制限撤廃よりも、新婚家庭の住宅支援を優先するという考え方には、否定的な意見も多く聞かれている。
番組でこの事を取り上げると梅沢は「提案でしょ? もう自分たちが思いついたことをただ喋ってるだけなんじゃないの?」と、しかめ面に。さらに憤りをあらわにこう続けた。
「何にも決まった事なんて1つもないじゃない。少子化対策ってずっと言い続けてるけどさ。もっとハッキリした目標を掲げて言ってもらわないと。何なんだよ、この『畳とかトイレとお風呂とかそういうの綺麗にしたらいいんじゃないの?』なんて。本当に他人事のように喋ってるよな。こんな事じゃダメだよ。もっともっと現実的に考えてくれないと。だから、お子さんを作る、子供を育てる…そのためにはどうしたらいいかって事をもっと分かりやすく言ってくれないと。こんな思いついたようなことばっかり言って…」
萩生田氏の発言を現実的ではないとバッサリ。さらに梅沢は、選挙活動中に掲げられる公約についても物申した。
「これハッキリ言っておくけど、選挙でも始まったら、やるんじゃない?『私達が当選しましたら少子化対策で5万円、10万円差し上げます』みたいな話出てくると思うよ。嘘ばっかり言って。実現しないんだから。だってそうじゃん、この間も5万円渡すとか10万円渡すとかって言ってたじゃん。なんにも動いてないじゃないの。だから『気をつけて今度の選挙は皆さんやろうね』って俺ずっと言い続けてるじゃない。本当に適当なことばっかり言ってるよな」
進行する少子化問題は待った無しの状況で、政府が掲げる対策の現実感の無さを憂いた梅沢。これにはネット上の視聴者らも《本当にその通り。政府はいつも“やるやる詐欺”》《選挙のための方便が多すぎる。結局何も実現しない》《富美男、よく言った》と、賛同の声が多くあがっている。
(浜野ふみ)