年収300万円未満でも貯金2000万円可能!「子供部屋おじさん」は勝ち組だった?

 最近、ニュースでも取り上げられるようになった「子供部屋おじさん」。大人になっても実家に住み続ける独身男性を揶揄するネットスラングで、女性の場合は「子供部屋おばさん」と呼ぶこともある。

 ニートや引きこもりとは違って仕事はしているが、世間では《いい年して自立できてない》などとネガティブに見られがち。その一方で、《働いてるなら実家住まいでも何の問題もない》と擁護する意見も目立つ。

 著名人の中にもこの問題に対して持論を述べる人も多く、昨年配信した動画で「実家が東京で一人暮らしをしている人は頭がおかしい」とまで言い切ったのは評論家の岡田斗司夫氏。また、タレントのカズレーザーも自らのYouTubeで、実家暮らしをバカにされた20代男性からの相談に「実家から通えるなら別にいいと思いますけど」とコメントしている。
 
 世間体などを気にしなければ実家暮らしの場合、家賃はタダ。食費や生活費として毎月数万円を家に入れても一人暮らしに比べれば出費は断然少なく、経済面での利点は大きい。
 
「実家暮らしなら年収300万円以下の所得でも年間100万円以上のペースで貯金することも可能。実際、同じくらいの収入の独身者が首都圏で一人暮らしをした場合、節約生活をしてもこれだけ貯金するのは無理です」(ファイナンシャルプランナー)

 専門学校卒業後、ずっと横浜市内の実家住まいの男性会社員Yさん(43歳)の年収は360万円。月5万円を家に入れているが貯額額は2000万円以上で、すでに老後資金を確保しているという。

「ゲームに課金したり、旅行なんかも時々行きますが、基本的に貯金は増えてく一方ですね。私は結婚願望もないし、親も今は諦めたのか何も言ってこないでラクですよ(笑)」(Yさん)

 とはいえ、全ての家庭が子供部屋おじさんに適した環境とは限らない。

「実家が持ち家で都市圏にあり、両親は金銭面で子供に頼らずに済むだけの老後資金があること。一見、難しそうに思われますが、この条件に該当する家庭環境は意外と多いです」(前出・ファイナンシャルプランナー)

 生涯独身でも構わないのであれば、むしろ理に適った生き方なのかも。

(トシタカマサ)

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