お金を貯めようと思っていても、ついつい無駄遣いをしてしまって「貯金どころではない…」という人もいるだろう。いったいなぜこんなことが起こるのか。実は、無駄遣いをしてしまう原因には”思考力が弱い”ことがあるようなのだ。
医師で脳科学者の加藤俊徳さんの著書「今日からお金が貯まる脳トレ」(主婦の友社刊)によると、目の前にあるものが本当に必要で価値があるのかということは、脳番地が十分に活動していないと判断できず、そのために無駄遣いが発生してしまうのだとか。ちなみに脳番地とは、同じような働きをする脳細胞の集まりと、それを支えている関連部位の総称で、120もの脳番地に分けられ、思考系・感情系・理解系などの8つの系統に分類できるそうだ。
そして、思考系脳番地が弱い人は、考えたり判断したり創造したりすることが弱いので、自分で判断ができず、人の意見に流されやすくなるという。こうした特徴が、無駄遣いに繋がっていると考えられる。
また、脳神経外科医の菅原道仁さんの著書「そのお金のムダづかい、やめられます」(文響社刊)には、もともと脳は無駄遣いしやすいようにできていると書かれている。それは、脳はしっかり考える手間を省き、自動化しようとするからなんだとか。
こうしてみると、無駄遣いをしないためには、まずは自らが”しっかり考える”という習慣をつけることが重要になりそうだ。