金満理事逮捕の陰で…五輪メダリストのジリ貧生活(3)カヌー・羽根田卓也は写真集出版

 これがマイナースポーツとなると、競技資金を工面する苦労はもっと避けられない。定期的にバラエティー番組で目にするカヌーのリオ五輪銅メダリストの羽根田卓也(35)の場合は、コロナ禍の中、浴槽でのパドリング練習に励む独特の方法には悲哀さえ漂う。

「9月に自身初のフォトエッセイ『Voda 水の声 カヌー選手 羽根田卓也』(報知新聞社)を発売します。実は、写真集などの書籍の出版はアスリート側からすればオイシイ仕事なんです。例えば、ある五輪美女アスリートが出した写真集は印税7%の契約で、およそ100万円弱がアスリート側に入りました。版元による企画打診から打ち合わせや取材含めて1年半要したようですが、アスリートの拘束時間はおよそ2週間。そこから重版がかかるたびに、労なくして収入を得られます」(スポーツライター)

 不景気のあおりを受けてトレンドになりつつあるのが自衛隊所属のアスリートである。

「ジリ貧生活を回避するべく、衣食住完備で競技生活を続けられる『自衛隊体育学校』が人気です。東京五輪でも柔道女子78キロ級金メダリストの濱田尚里(31)やボクシング女子フライ級銅メダリストの並木月海(23)ら計4人のメダリストを輩出している。年収は300万〜400万円程度ですが、一般の自衛隊のような部隊訓練もなくトレーニングに没頭できる環境が整っている」(スポーツ紙デスク)

 こうした苦境にあえぐのは元美女アスリートたちも同様。現役時代の輝かしい実績と美しいルックスを引っ提げようが、椅子取りゲームには簡単に生き残れないようで、

「いちばん大渋滞を起こしているのは女子バレー界。長く市場を独占状態だった大林素子(55)が舞台女優の活動にシフトして解説者のポストが空き、その座を栗原恵(38)、大山加奈(38)や狩野舞子(34)らOGが狙っている」(民放局ディレクター)

 一方、美女の宝庫として呼び声高い競泳界に目を移せば、

「『報道ステーション』や『世界水泳』を中継するテレビ朝日が囲う寺川綾(37)の独占状態。その後釜を現役復帰した飛び込みの馬淵優佳(27)が虎視眈々とうかがっている。収録1本あたり30万円と言われるギャラは魅力的ですからね」(民放局ディレクター)

 そんな元アスリートの美女キャスターの頂点に2人の熟女が君臨している。1人は元バドミントン選手でニュースキャスターの陣内貴美子(58)、もう1人は〝Qちゃん〟ことシドニー五輪女子マラソン金メダリストの高橋尚子(50)だ。

「陣内は、10年からメインキャスターを務める『newsevery.』(日テレ系)のギャラは1日あたり50万円といいます。一方、高橋は現役時代から続くスポーツメーカーとのスポンサー契約やテレビ出演、全国各地のマラソン大会のスターターを務めるなど、収入源が豊富。年収は2人とも1億円を超えています。そんな2人に匹敵するポテンシャルを持つのは、寺川、元フェアリージャパンの畠山愛理(28)、そして卓球の石川佳純(29)の3人の名前が挙げられる。早くも、マネジメントを担当する事務所同士がバチバチ火花を散らしているようですよ」(民放局ディレクター)

 現役時代だけでなく、転身後もイバラの道が待ち受けるスポーツ界。収入格差はますます広がるばかりだ。

*「週刊アサヒ芸能」9月8日号掲載

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