「カレーハウスCoCo壱番屋」を展開する壱番屋は原材料の高騰などを理由に6月1日からカレーソースと肉類のトッピング価格を値上げすると発表したが、ポークカレーは3年ごとに値上げがおこなわれているため、今回の値上げに対しては「さすがに足が遠のく」といった声も少なくない。
「同社によれば、ポークカレーやビーフカレー、ハッシュドビーフなどのカレーソースを33円値上げし、東京・神奈川・大阪ではポークカレーの価格が547円となります。また、トッピングではフライドチキンやメンチカツ、ソーセージなどが11円値上げされ、ハンバーグは12円、ロースカツは22円の値上げとなります」(社会部記者)
同チェーンは2019年にも約8割の店舗でポークカレーの価格を21円値上げしており、16年にも同メニューの価格を同じく21円値上げするなど3年おきに値上げを実施していることから、ネット上では《ただでさえ高いのに、さすがに足が遠のく》《トッピングしたら余裕で1000円超えてくるからな》《ハウス食品のルーを使ってるんでしょ?もう家で作ればいいや》《飲食店が値上げすることより給料が上がらないことを嘆けっていうけどさ、それにしてもココイチは値上げしすぎじゃね?》といった厳しい声も多く見られた。
「ココイチはハウス食品のルーを使用した“普通のカレー”を提供することで毎日食べても飽きがこないのが人気の秘訣と言われていて、カレーチェーンでは業界2位の『ゴーゴーカレー』に1000店舗以上の大差を付けるなどトップを独走しています。それもあってか、以前から強気な価格設定を貫いていて、基本的には値下げはおこなわない方針だといいます。
しかし、19年の値上げによって客離れが進行しているともいわれ、最新の2022年2月期では2年ぶりに増益増収を達成したものの、既存店客数は減少しているのです。宅配や値上げによる客単価の上昇で売上はカバーできていますが、再度の値上げで前回以上の客離れが起きる可能性も十分に考えられますから、6月以降も値上げで埋められるか。注目です」(フードジャーナリスト)
強気な価格設定はココイチファンに受け入れられるか…。
(小林洋三)