ココイチ、富士そば、びっくりドンキー…全国チェーンの絶品「じゃない方」メニュー4選

「蕎麦屋のカレー」のように、決してその店のメインではないが多くの人から愛される「じゃない方」メニューが存在する。そんな有名チェーン店の隠れた絶品メニューを4つ紹介しよう。

「チェーン系の『じゃない方』メニューの代名詞的存在といえば、『ミスタードーナツ』の飲茶メニュー『四川担々麺』でしょう。ミスドは1971年に上陸しましたが、日本でドーナツはおやつとして捉えられて、ランチやディナータイムの集客が伸びなかった。そこで92年、当時ブームになっていた中華料理にあやかり飲茶が導入されたと言われます。2020年から登場した四川担々麺は、料理の鉄人・陳建一氏と共同開発された本格派で、ピリ辛とドーナツの甘さが実にマッチする。ランチタイムの人気メニューとなっているのです」(フードライター)

 カレーチェーン大手「CoCo壱番屋」には、限定メニューとベビーフードを除いたグランドメニューの中で、唯一カレーではないメニューが存在しているのをご存じだろうか。それが「ハッシュドビーフ」だ。もともとはハヤシライスとして提供されていたものに改良を加えたメニューで、知名度は低いものの深い味わいを求め来店するファンも少なくないという。現在は730店舗以上で取り扱われているので、未食の方はぜひ。

 ハンバーグレストラン「びっくりドンキー」で隠れた絶品メニューとして密かに人気となっているのが、パスタの「ビバ! ミートスパ」。ハンバーグ専門店だけあってひき肉を使ったミートソースが評判だ。単品でもいいが、せっかくならハンバーグとセットになった「ハンバーグ&ビバ!ミートスパ」をいただきたいところ。

「『名代富士そば』の『煮干しラーメン』もオススメです。実は1990年代から一部店舗で『(醤油)ラーメン』を出していて、さらに限られた店舗では味噌味や豚骨味なども揃えている。さらに2016年に登場したのが煮干しラーメン。当初は数店舗のみのメニューでしたが、評判を呼び現在ではかなり多くの店舗で取り扱われるようになっています。煮干し出汁のスッキリした味わいがお酒を飲んだあとの〆にもピッタリなんです」(前出・フードライター)

 他にもまだまだチェーン店の隠れた「じゃない方メニュー」は存在する。たまにはいつもと違ったメニューを注文して、新たな発見を試みてはいかが?

(小林洋三)

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