フジテレビが本田翼を「巨匠」で一本釣り! テレビ局「女優囲い込み」バトル【2】

 かつて黄金枠の「月9」で視聴率30%台を連発しながらも、近年は視聴率レースで「民放4位」が定位置となったフジテレビ。名誉挽回のため、序列トップで囲い込みに必死なのが長澤まさみ(34)である。

「ここ10年間で出演した約7割がフジの作品で、フジっ子と呼べる存在。特に『コンフィデンスマンJP』シリーズは18年の連ドラ放送から映画化され、『ロマンス編』と『プリンセス編』の興行収入は合わせて68億円を突破。来年1月に『英雄編』が公開され、数少ない計算できるコンテンツなので、手放すわけにはいきません」(フジ関係者)

 他局も単発でのオファーはあっても本格的な引き抜き工作はなく、フジとしては安泰といったところ。それでも、懸念材料は長澤の多忙なスケジュールだという。

「ここ数年、映画のオファーが殺到していることや本人が舞台に意欲的なため、なかなかドラマのスケジュールが取れないんです。そこでフジは、来年の冬ドラマ『ドクターホワイト』で、長澤の事務所の後輩である浜辺美波(21)を主演に起用。代わりに長澤のスケジュールを空けてほしいとお願いした、とも言われています」(芸能記者)

 長澤に頼りっぱなしのフジは、「2番手女優」を巡っては目下、迷走中だ。

「フジとTBSで綱引きをしていた深田恭子(39)は、人気に陰りが見えています。18年に『隣の家族は青く見える』(フジ系)、19年に『初めて恋をした日に読む話』(TBS系)で主演を飾るも、視聴率は惨敗。19年放送の『ルパンの娘』(フジ系)シリーズは艶やかな泥棒衣装が話題になりましたが、『キワモノ路線』は最後の一手。10月公開の劇場版で区切りがついたことで、この先、フジは深田から手を引くことになるでしょう」(芸能プロ関係者)

 フジの主演ドラマ常連の篠原涼子(48)も、7月に市村正親(72)と離婚した際、「週刊文春」に不貞疑惑が報じられ、ネガティブな印象が拭えず、序列落ち。代わって急上昇しているのは、放送中のドラマ「ラジエーションハウスⅡ〜放射線科の診断レポート〜」(フジ系)が好調の本田翼(29)だった。

「現場は共演者とスタッフが異常なほど仲がよくて、早くもシリーズⅢが検討されています。年間16社への起用で今年のCMクイーンにも輝き、本田の出演作はスポンサーが集まりやすいのも魅力。ただ、日テレも囲い込みに懸命で、今年だけでも特別ドラマ『アプリで恋する20の条件』と『嘘から始まる恋』で主演に起用。どちらの作品も演出は『あすなろ白書』(フジ系)で知られる新城毅彦氏。恋愛ドラマの巨匠とのタッグを恒例のパターンにすることで一本釣りを狙っています」(テレビ誌ライター)

 ノリノリの本田の囲い込みを制し、長澤に次ぐフジ復権の切り札となるか。

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