新型コロナウイルスの新たな変異株・オミクロン株への水際対策として外国人の新規入国を原則停止したことに、世界保健機関(WHO)は日本を名指しで「理解困難」と批判。しかし、これにネット上では怒りの声も上がっている。
WHOで緊急事態対応を統括するマイク・ライアン氏は12月1日、日本の新規外国人入国停止措置に対して「ウイルスは国籍や滞在許可証を見るわけではない」として自国民と外国人を分ける対応に疑問を示し、「疫学的に理解困難だ」と強く批判。さらには「公衆衛生上の観点からも論理的とはいえない」と指摘したのだった。
しかし、これにネット上では《WHOはなぜそんなことを言えるのか。そちらの方が理解困難だ》《さすがは新型コロナウイルスのパンデミックを引き起こしたWHO。あなたたちでは理解できないでしょうね》《WHOはいつも間違った選択をするからね。つまり日本は正しい選択をしている証拠だ》《もう頼むからWHOはコロナの件で余計なことを言わないでくれ》などWHOを非難するコメントが殺到している。
「WHOは新型コロナへの対応の初動で事態を過小評価したことで、中国に渡航禁止を求めなかったことなどが感染拡大を招いたとする意見があり、事務局長のテドロス氏に100万人を超える辞任要求の署名が集まったほど。オミクロン株も本来は『クサイ(xi)株』となるはずだったところをWHOが中国の習(xi)近平氏に配慮して変更したなどとも言われており、何かと中国寄りの面が指摘されていますからね。ただ、日本の新規外国人入国停止措置自体については賛否両論ありますから、冷静な評価が求められます」(社会部記者)
オミクロン株は2日までに32の国と地域に広がっていて、日本国内でも2人の感染が確認されている。これ以上、感染が拡大しないように政府の水際対策が正しいものだったことを願うばかりだ。
(小林洋三)