前代未聞の事態に!?
昨年秋、札幌遠征中に球団のルールに違反する形で不貞相手の一般女性と会食。今年1月に無期限の謹慎処分を受けると、処分が解除された5月に緊急事態宣言下ですぐさま別の女性と逢瀬。度重なるルールを無視が背信行為とみなされ、所属していた千葉ロッテから契約解除となった清田育宏氏が、東京地裁にまさかの逆ギレ提訴をしていたことが4日に判明。SNSを騒がせている。
訴訟内容は、解雇権乱用だとして、地位の確認や慰謝料など合計で約9700万円の損害賠償を求めたもの。だが、世間はその内容以上に、球団を訴えたこと自体にビックリ。ネットには《あれだけ球団に迷惑をかけて訴えるメンタルw》《CS控えているのにどこまで迷惑かけるのか》《ロッテが訴えたいくらいでしょう》《恥の上塗りとは正にこのこと》《これでNPB復帰は閉ざされた》など、否定的な意見が相次いだ。ただ、清田氏があえて逆風下で提訴した背景には、2つの要因がありそうだ。
「その1つとしてネットで指摘されているのが、清田選手が契約解除になった直後の今年5月、弁護士の橋下徹氏がテレビで発したコメント。橋下さんは細かいルールは球団が決めるものとしながらも、『ただ一定限度を超えることに関しては、法律に照らし合わせないといけないと思うのですが、僕はちょっとこれはやり過ぎじゃないかと思いますね』と私見を述べたのです。清田選手も、おそらくこの橋下さんの発言を記事などで読んだのではないか。有名弁護士のコメントですから後押しとしては十分ですね」
(スポーツライター)
そしてもう1つが、球団は違うがある主力選手をめぐる処遇だという。
「後輩選手への暴力事件で日ハムで活動停止処分を受けながら、すぐに巨人へトレードされて試合にも出た中田翔選手です。中田選手は刑事事件にもなりうる暴力沙汰を起こしながら処分は9日間の謹慎。それどころか、巨人に栄転のようにトレードされています。この時ばかりはプロ野球ファンから《じゃあ清田も処分解除しなければおかしい》《暴力よりの不貞のほうが重いって…》という批判が噴出しました。こうした不公平感を清田氏が抱いていてもおかしくないでしょう」(同前)
確かに清田氏が犯した”事件”は倫理的な問題であり、法に触れるものではない。とはいえ、今回の提訴に味方するファンはほぼ見られない。はたしてどんな結末を迎えることになるのやら。
(飯野さつき)