5月16日放送の「太川蛭子の旅バラ」(テレビ東京系)で、太川陽介と蛭子能収が約2年4カ月ぶりに「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」に挑んだ。2人は07年から17年までの10年間、バス旅に挑み続け、多くの伝説を残してきた。17年に勇退してからも復活を望む声は多く、ファンから喜びと歓迎の声が上がった。
その一方でとたんに首筋が寒くなっているのが、新コンビの田中要次と羽田圭介だ。
「新コンビは視聴者の評判、視聴率ともに前コンビを超えられていません。太川と蛭子が復帰したのであれは、もう彼らは必要なくなってしまうのではないか。番組プロデューサーはスポーツ紙のインタビューで新コンビが少しずつよくなっていること、よさが出るまで待つつもりであることを明かしていましたが、それもどうなるか。第10弾となる次の回がターニングポイントになりそうです」(テレビ誌ライター)
じつは新コンビは、過去にも消滅の危機にさらされたことがある。3月16日に放送された第9弾で、ゴールできなかったら引退というルールが追加されたのだ。結果は成功、なんとかコンビ解消を逃れている。
「この時はテレ東も本気でクビにするつもりはなく、話題作りとしてルール設定したと思われていました。引退をかけて旅に挑むと宣伝すれば視聴率が上がる可能性があるからです。ですが太川と蛭子のコンビが復活したいま改めて考えると、本気で幕引きを考えていたのかもしれません。というのも第9弾の旅はかなり難易度が高かったんです。プロデューサーも難しい旅であることを認めていました」(前出・テレビ誌ライター)
その9弾は、千葉の野島崎灯台を出て、福島の大内宿を目指す旅。太川&蛭子コンビも千葉の館山から福島の会津若松という、ほぼ同じコースを第16弾で行っているが、この時はあえなく失敗している。原因は郡山から会津若松までの路線バスがなかったため。新コンビもやはり同じ問題に直面したのだが、ここで田中が妙手に打って出る。なんと、バスに頼らず約14キロを2時間半も歩いて山越えを果たし、見事成功したのだ。
「成功したことで首の皮は繋がりましたが、その行程を思い返しても本気で辞めさせようとしていたのではという気がします。田中の決断を番組サイドは予想していなかったのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)
田中要次と羽田圭介は5月16日の放送を観てどう思っただろうか。2人の次の旅、第10弾が最後にならなければいいのだが。