「ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)」は、5月12日から6月1日の期間限定で3種のセットメニューを30%OFFで販売しているが、これにネット上では《元が高いから全然安く感じない》《ナゲットとかクリスピーでかさ増ししてるだけ。オリジナルチキンだけで30%OFFにして》など、微妙な声が相次いでいる。
「今回の期間限定セットは、オリジナルチキンにサイドメニューを組み合わせたもの。『30%OFFパック』では、チキン3ピースにカーネルクリスピー、ナゲット5ピース、ポテトSのセットが1100円。『30%OFFバーレル』は、チキン5ピースにカーネルクリスピー2ピース、ナゲット5ピース、ポテトSのセットを1600円。『30%OFFセット』はチキン1ピースにカーネルクリスピー、ポテト(S)、ドリンク(M)のセットで650円と、それぞれ30%OFFとなっているのです」(グルメライター)
「30%OFFバーレル」では通常価格から720円も割引となるが、ネット上では前述のように多くの不満が寄せられている。理由はどうやら“割引の連発”にあるようで、KFCは5月だけでも、「GWパック」「こどもの日バーレル」「母の日バーレル」など、週イチ以上のペースで割引価格の限定商品を販売しているのである。
「KFCはしばらくの間、コンビニのチキンに押されて業績不振に陥っていましたが、19年に復調すると昨年は”コロナの勝ち組”と言われるほど大躍進しました。しかし、その勢いを維持するためか最近は割引商品を連発しまくっているのです。ことあるごとに◯%OFFを見せられていれば、《結局は元々の値段が高かっただけでは?》と感じてしまうのも当然のこと。20年度は6月を除くすべての月で既存店売上高が前年比増(6月も前年比99%の微減)と驚異的な売上を見せていましたが、今年4月の既存店売上高は90.9%の前年割れと、割引アピールの効果の薄れを感じます」(経営コンサルタント)
当然ながら“期間限定”“割引”は、たまに実施するから客が飛びつくものである。
(小林洋三)