ステーキチェーン「いりなり!ステーキ」を展開するペッパーフードサービスは、“テスト販売”として10店舗限定で3月22日から4月30日まで「リブロースステーキ」「サーロインステーキ」「ヒレステーキ」の主力3商品を大幅に値下げしているが、ネット上では《手遅れ感が半端ない》といった声が相次いでいる。
「リブロースは1g7.59円から6.16円へ、サーロインは1g8.25円から6.60円へ、ヒレは1g9.90円から8.47円へそれぞれ値下げされ、300g注文した場合ではリブロースが429円、サーロインが495円、200g注文した場合ではヒレが286円お得になります。同社によれば、店舗数が減少したことでカニバリゼーション(自社競合)が解消したといい、『思い切った原点回帰、値下げ断行のテストを10店選抜して実施』とし、結果いかんではさらなる値下げ店の拡大にも含みを持たせています」(フードライター)
「いりなり!ステーキ」は度重なる値上げが客離れの一番の原因と言われていただけに、テスト段階ではあるもののファンにとっては待望の値下げとなるはずなのだが、ネット上では《今さら値下げしましたって言われても、手遅れ感が半端ない》《値上げするときは全店一斉、値下げは期間も店舗も限定。セコすぎないか?》《安くなったとはいえ肉だけで2000円弱は掛かるし、10店舗だけじゃ何のインパクトもない》など厳しい意見が数多く見られた。
「ペッパーフードサービスは16日にも《改悪だ!》と批判が殺到した肉マイレージのランクダウンシステムの廃止を前向きに検討していると発表していましたが、改悪をしてから元に戻すというだけのことなので、そこまで良い印象は受けませんよね。しかも、値下げは店舗も期間も限定、ランクダウン廃止については検討段階という発表ですから、顧客のリアクションを見るための小出し感が潔くない印象。インパクトのある変更を本気で打ち出さなければ、一度離れた客はなかなか戻って来ないのでは」(経営コンサルタント)
思い切った改革で復活してほしいものだ。
(小林洋三)