コンビニチェーン大手の「ローソン」は、12日から当面のあいだ全国の店舗でおにぎりや弁当などの定番6商品を最大20%値下げした。物価高が続き様々な商品が相次いで値上げされる中、突如として決行された値下げにネット上では称賛の声が相次いでいる。
対象となるのは全国のローソン1万3963店舗で、ローソンストア100は対象外。対象商品は6商品で、「金しゃりおにぎり焼さけハラミ」は279円(以下、税込)から246円に12%の値下げ、「金しゃりおにぎりいくら醤油漬」は279円から268円に4%の値下げ、「これがチキン南蛮弁当」は724円から592円に18%の値下げ、「だしの旨み!ロースかつ丼」は724円から592円に18%の値下げ、「麻辣香る麻婆丼」は497円から397円に20%の値下げ、「ねぎ塩豚カルビ弁当(もち麦入りご飯)」は549円から497円に9%の値下げとなっている。
ローソンによると、今回の値下げは物価高に対する節約意識の高まりへの対応策であり、今後も商品価値の向上と生活応援のバランスをとった商品を提供していくとしている。なお、コンビニには「定価販売していて値下げはしない」といったイメージを持つ人も多いため、突然の値下げ発表には《素晴らしい企業努力》《コンビニも値上げ続きだったから本当に助かる》など称賛する声が数多く寄せられている。
「今年4月にゼンショーホールディングスの『なか卯』が親子丼の価格を490円から450円に、内容はそのままで値下げした際にはかなり大きな話題となり、利用者が急増しました。なか卯は親子丼や牛丼のイメージが強いですが、実は他にも様々な丼もの、うどん、そば、カレーなど豊富なメニューを販売しています。親子丼の値下げによって店を訪れた人に他の商品を認知してもらえたという点で宣伝効果も非常に大きかったと言われていますから、ローソンにも同様の効果が期待されます」(経営コンサルタント)
ライバルであるファミリーマートが内容量40%増量するという、期間限定の実質値下げキャンペーンを実施した際にもかなり話題になったが、しばらくは継続するというローソンの値下げはさらに大きな効果をもたらしてくれるのかもしれない。
(小林洋三)