脚本は宮藤官九郎、主演はTOKIOの長瀬智也(42)の黄金コンビで高視聴率をマークしているTBS系連続ドラマ「俺の家の話」(毎週金曜10時〜)。西田敏行演じる人間国宝の能楽師の父親を息子でベテランプロレスラー役の長瀬が介護する様子がコミカルに描かれている。実は、本作品のために彼は1年前から役作りを開始。体重を10キロ以上増やし、さらに筋トレによって本物のプロレスラーにも負けない見事なボディを作り上げた。
長瀬といえば今年3月でジャニーズ事務所を退所、その後は裏方として活動することを表明している。最後の出演ドラマになる可能性もあり、ファンだけでなく業界関係者からも惜しむ声が多いが、役者でも歌手でもない、まったく別の長瀬智也に注目しているのが格闘技界だ。
「実は、ドラマ放映中にプロのリングで試合をするんじゃないかとの噂が流れています」
そう語るのは格闘技ライター。ドラマに覆面レスラー、スーパー多摩自マンとして出演する勝村周一朗はプロレスラーとしても活躍する元修斗バンタム級世界王者だが、長瀬とは地元の幼馴染。彼の試合で長瀬がセコンドを務めたこともあるほどの間柄だ。実際にトレーニングにも協力し、ドラマのプロレスシーンではアドバイスも送っていたという。
「勝村が所属するガンバレ☆プロレス、同団体の系列で今やメジャー団体のDDTは、どちらも撮影協力という立場でドラマに参加。作品のプロモーションを兼ねて長瀬が試合をする可能性は大いにあります」(前出・ライター)
また、DDTの看板レスラーで社長も務める高木三四郎は、故・三沢光晴が立ち上げたノアの社長も兼任。さらに格闘技イベントのRIZINは昨年大晦日にYouTuberのシバターを参戦させ、興行的に大成功を収めた。今後もエンタメ枠を用意することを公言しており、断られたが新庄剛志にオファーした実績もある。他の団体、格闘技イベントも含め、長瀬に出場を打診する可能性は十分ありそうだ。
実際、ドラマにゲスト出演した蝶野正洋は、ドラマの公式サイトに「試合シーンを見ていると、プロレスデビュー戦も近いんじゃないのかな。業界から引っ張りだこになると思います」との称賛コメントを寄せている。一緒に出演した武藤敬司も長瀬のプロレスセンスに思わず舌を巻いたという。
「2000年代に人気だった『ハッスル』では、レイザーラモンHGが看板レスラーとして活躍。女子では70年代にアイドルから転向したミミ萩原をはじめ、近年でも愛川ゆず季ら知名度のある芸能人が参戦してます。業界的には珍しいことじゃないんです」(前出・ライター)
あまり知られていないがジャニーズ出身者では、光GENJIの大沢樹生と山本淳一も過去にプロレスの試合に出場している。長瀬の本格プロレス参戦も決して夢物語ではないのだ。