上映わずか1館? 酒井法子“幻の主演映画”に囁かれる悲しきギャラ事情

 薬物事件によって一時は芸能活動から退いていた酒井法子(49)。3年間の執行猶予を経て2012年12月には舞台で復帰し、その後は香港や中国などでコンサートやディナーショーを行うなど、精力的に活動してきた。

 そんな酒井の日本での復帰第1作となる主演映画「空蝉(うつせみ)の森」が、2月5日に公開された。スポーツ紙の芸能記者が語る。

「実はこの映画は当初、2014年の公開を予定していたのですが、撮影の途中で製作会社が倒産。結果、映画の興行権を受け継いだのが、この製作会社に出資していた実業家男性でした。映画製作はほぼ未経験と言われるなかで、周囲の協力を得てシーンを撮り直し、本来ならお蔵入りになるところ、なんとか公開にこぎつけたそうです」

 製作会社倒産から7年もの歳月を経て、ようやく陽の目を見ることになった「幻の映画」。そうなれば、さぞや酒井本人の感慨もひとしおなのでは、と思うのだが、

「いやいや、彼女は舞台挨拶など、この映画に関する宣伝活動をすべて拒否したそうですからね。もちろん、緊急事態宣言下での上映ですから、感染を懸念して…という見方もできますが、酒井サイドからはすでに昨年の段階で『協力できない』とボイコットの連絡があったそうで、製作会社関係者も関係者も『宣伝活動はノーギャラだからなぁ』と苦笑していました」(前出・芸能記者)

 というのも、先の製作会社倒産により、酒井以外のキャストには現段階でギャラが支払われていないのだとか。

「主演の酒井に関しては事前の契約で、すでに700万円のギャラが支払われていると聞きますが、ほかの出演者やスタッフの中には未払いになっているケースも。すでに資金は底をつき、ギャラ問題に関しては興行での収益があてられる予定なのだとか。あんな事件があって、それでも主演に起用してくれたわけですからね。ほかの出演者やスタッフへの感謝の気持ちがあれば、舞台挨拶くらい出てくればいいものを…」(映画関係者)

 ただ、公の場に出て報道陣のカメラを向けられれば、あれこれと触れられたくない話題を振られる可能性もあるとのことで…。

「酒井さんの元夫T氏が、違法薬物使用の容疑で逮捕されたのは昨年10月こと。薬物事件で逮捕されるのはこれで4度目。2010年に離婚しているとはいえ、『のりピーの元夫逮捕!』と大きく報じられましたからね。今年に入って判決が出たばかりなので、囲み取材などを受ければ、また蒸し返される恐れもあります。現在日本では低迷しているものの、中国圏では彼女の人気は絶大で、中国版ツイッターでは17万人超のフォロワーを持ち、台湾や香港での人気は相変わらず。なので、自分の活動の場は中国圏と考え、すでに日本の芸能界にそれほど思い入れはないのかもしれませんね」(前出・芸能記者)

 それでも7年越しの公開となった本作。興行収入で出演者やスタッフの損失を少しでも補填したいところだが、「映画サイトで上映館を調べたところ、都内はわずか1館のみ。単館では口コミでよほど人気が広がらないとヒットは難しい」(前出・映画関係者)との声も…。万が一タダ働きになったら、「マンモスかなピー」の悲鳴が聞こえてきそうだ。

(灯倫太郎)

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