相席系居酒屋からの2軒目は要注意!? 夜の街で横行する「プチ美人局」の新手口

 長引くコロナ禍に加え、政府から発令された緊急事態宣言の延長により、さらに厳しい状況に追い込まれた飲食業界。特に、深夜営業で稼いでいたバーで働く女性スタッフたちは、ランチを始めたり、SNSで店の感染予防対策をPRしたりと店の生き残りに必死だ。

 以前は街中で新規のお客を探しにキャッチをすることもあった女性キャストだが、警察の取り締まりが厳しくなった現在は全く別の方法で客を獲得しているという。

「一般女性のフリをして相席系居酒屋に出向き、サラリーマンをターゲットに『このへんに行きつけのいいお店があるからそこで飲み直そう』と声をかけ、お店の外へ連れ出すんです。ここまではよくあるぼったくりバーの手口と似ていますが、意外にも彼女たちは良心的。店に着くやいなや、すぐさまスタッフであることをバラし、連れてきた客を接客するのです。バーの料金体系はアルコール一杯1000円ほどと高級クラブよりぜんぜん安く、売り上げのおよそ半分は彼女たちにバックされるシステムなので、かなり無理して飲んで潰れることもあるとか…。このほうが太い客がつかまる可能性が高いそうで、積極的に相席系居酒屋に出向いたり、マッチングアプリを活用したりしているんです」(飲食店関係者)

 見た目はごく普通のバーだが、その営業実態はグレーゾーンのガールズバーに近いのかもしれない。ぼったくりの額や手口はさまざまだが、こうした“プチ美人局”に引っかからないよう、相席系の居酒屋から2軒目に向かう際は十分に気をつけてもらいたい。

 一方、コロナ禍でもこっそりと深夜営業を続けるバーのなかには、女性を食い物にする悪質な店舗が存在するという。店舗のオーナーが、バーに来た女性客に「オレたち付き合おう」と色恋営業をかけ、「売り上げが厳しい、助けてくれないか」と女性を何度も店に呼び、お金を使わせることもあるそうで…。

「このケースは店ぐるみでグルとなっており、従業員も客に対してオーナーの彼女としてお姫様扱いをするんです。チヤホヤされて浮かれると財布のヒモもゆるみますからね。彼氏であるオーナーの売り上げに貢献するため、ホストクラブさながらに高いシャンパンを入れたりと日々お金を使いこんでしまうんです。もっともこうしたグレーな店に来るのは、ピンク産業の女性スタッフが多く、なんだかんだ言っても、コロナ禍でもお金がまわっているということでしょう」(前出・飲食店関係者)

 客席では、スタッフ同士がこっそりとLINEでやりとりし、どのように客にお金を使わせるかを会議していることもあるそう。いずれにしても、コロナ禍でも深夜営業を続けるようなバーには、何かとリスクがつきまとうことになりそうだ。

ライフ