高額ギャラだけじゃない!? 米倉涼子ら大物女優がNetflix出演を選ぶ3つの理由

「日本のテレビ界などもう相手にしていないのでは? 今年は違った意味で、テレビドラマから消える芸能人が増えそうです」(芸能ライター)

 この“消える芸能人”の代表格とも言える存在が米倉涼子だという。「楽天モバイル」「CANADEL(カナデル)」のCMはよく見かけるものの、かつて主戦場にしていた連続ドラマとなると、2019年10月クールの「ドクターX」を最後に主演作はない。

「米倉は昨年3月末で、大手芸能事務所の『オスカー』から独立。その直後、コロナ禍が起きたこともあって、後ろ盾のなくなった米倉にはドラマの仕事が回ってこないのではないか、と言われていました。というのもネックになっているのはドラマ1本あたり500万ともいわれる高額ギャラ。コロナ不況でスポンサー離れが加速するテレビ局は、いくら高視聴率が見込めるとあっても、高額の米倉を起用することに躊躇しているようです」

 ところが蓋を開ければ、いまや米倉は世界に羽ばたこうとしているのだ。2021年に入り、米倉主演のNetflixのドラマ「新聞記者」の配信が発表された。同サイトにはすでに作品の告知ページが設けられ、そこには《大ヒット映画「新聞記者」がオリジナルシリーズとして新たに生まれ変わる》《出演:米倉涼子》と記載されている。

 ご存じの方も多いと思うが、Netflixといえば、世界190か国で2億人近い加入者を持ち、昨夏の時点で日本国内の有料会員数も500万人を突破したと伝えられている。

「日本のテレビ局と違って、Netflixは世界が相手とあって資金も潤滑。一説では、今回の『新聞記者』も主演の米倉には1本あたり700万のギャラが支払われると言われています。視聴者数も日本のドラマに比べてケタ違い。その演技が認められれば、ハリウッド進出もかなう可能性だってあるのです。当然、気合の入り方も違ってきますよね」(夕刊紙記者)

 これは何も米倉だけではない。昨年12月から配信されているNetflixドラマ「今際の国のアリス」も好評のようで、

「W主演の山﨑賢人と土屋太鳳も世界中で注目されています。とくに土屋は外国受けしそうなキュートなルックスとアクションも華麗にこなす運動神経が絶賛され、近い将来、ハリウッドからオファーがあってもおかしくありません」(映画ライター)

 篠原涼子も年内配信予定のNetflixドラマ「金魚妻」で主演を務めることが決定した。

「驚きましたよ。篠原が演じるのは不貞妻ですからね。Netflixは村西とおる監督の自伝的作品『全裸監督』を放送するなど、日本のドラマでは考えられない濃厚なベッドシーンもOK。当然、不貞に溺れる篠原の脱ぎっぷりも期待できますよ。米倉ら大物女優が次々とネットドラマに出演するメリットはギャラ以外にも2つあって、ひとつはテレビドラマと違って、番宣などで同局のバラエティなどに出演しなくても済む点。ドラマの収録以外で何かと時間を拘束されてしまいますが、ネットドラマならせいぜい紙媒体のインタビュー程度ですからね。それに、もし万が一、何か不祥事が発覚しても、テレビと違ってお蔵入りや再撮影が行われることは少ない。莫大な違約金を背負うリスクもありません。『観たくなければ観なければいい』というのが基本スタンスですからね。その証拠に、ピエール瀧さんや新井浩文さんの出演作はいまだに配信で視聴できる状態です」(芸能ライター)

 日本のドラマから人気女優たちが消える日は近いかもしれない。

(降矢公平)

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