パチンコホールの盛り上げ役として店内で時折見かけるイベントレディ。最近は規制によって事前告知などの宣伝が制限されているものの、彼女たちの来店日は事実上のイベントデーであることが多く、こうした女性をイメージキャラ的に起用しているホールは多い。だが、その陰では知られざる女同士の激しい売り込み合戦が繰り広げられているという。
「契約期間は半年や1年など長期になる場合が多く、複数の店舗を抱えるホールチェーンならグループ独自のイベントレディを抱えることも珍しくありません。もし起用されたらまとまった収入になりますし、1社のギャラだけで生活することも可能です。だから、女性たちも仕事を貰おう、契約を更新してもらおうとそれだけ必死になるわけです」
舞台裏を明かすのは、パチンコ業界に詳しいジャーナリスト。仕切るのは業界にコネクションを持つ外部のイベント会社などで、イベントレディはオーディションによって選ぶのが一般的だ。ただし、選考にはホール運営会社の意向が反映され、幹部が直接面接を行うこともあるそうだ。
実際に面接に立ち会った経験を持つ某ホールチェーン幹部は、「候補者はモデルやイベントコンパニンオンなどの経験を持つコばかりで美女揃い。起用されたあとも、もう1年契約してもらおうと色仕掛けで我々に迫ってくるコもいました」と驚くべき実態を明かす。
「なかには逆にホールのお偉いさんが契約の見返りにカラダを求めたという話もあるほど。実際、某チェーンの社内では起用したイベントレディの1人が幹部の情婦だったとの噂が流れたそうです」(前出・ジャーナリスト)
イベント会社や女性が所属するプロダクションは基本的に黙認のスタンス。枕営業はあくまでレアケースのようだが、こういった話はよく業界内でも耳にするそうだ。
「以前は“打ち上げ”と称して、イベントレディとホール幹部の酒宴が頻繁に行われていましたが、コロナ禍の今はさすがにできないようです。これはイベントレディがクラブ嬢のように幹部をもてなしてくれる席で、枕営業を迫ったりはしなくてもこれを楽しみにしているホール幹部は多い」(前出・ジャーナリスト)
業績悪化で先行きが不透明なパチンコ業界だが、出世すればこんな役得にありつけたとは…。ごく一部のイベントレディとはいえ、今後は見る目も変わってきそうだ。
(トシタカマサ)