劇場版の興行収入は300億円を突破し、社会現象にまでなった「鬼滅の刃」。そこまでは及ばないものの、昨年秋に同作が公開されるまで、邦画のジャンルで堂々の1位をひた走っていたのが、「今日から俺は!!劇場版」だった。主要キャストはバラエティに出ずっぱりでPRに奔走し、興行収入は50億円を超えた。2020年の映画界を牽引した大ヒット作のBlu-ray&DVDが、いよいよ1月20日に発売される。豪華版にはNG集やメイキング、未公開映像が特典につくとあって、早くも予約が殺到しているという。
「金髪のツッパリを演じる主演の賀来賢人とともに存在感を放ったのがトゲトゲ頭の伊藤健太郎。ドラマに続いてこの映画への出演をきっかけに、売れっ子の仲間入りを果たしたのですが、10月下旬に起こしたひき逃げ事故で活動自粛を発表。その後に公開が予定されていた映画同様、DVDもスケジュール通り発売されるようで、『今日俺』のファンも一安心といったところでしょうか」(映画ライター)
1月20日のDVDリリースで、伊藤の活動再開への機運が一気に高まりそうだが…。テレビ業界ではいまだ黄信号が灯り続けているという。ある業界関係者は「地上波では当面使えないでしょう」としたうえでこう続ける。
「昨年12月12日に『ザ・細かすぎて伝わらないモノマネ2020』(フジテレビ系)が放送されました。タブーなしのモノマネが売りの同番組では木村拓哉、工藤静香、Cocomi、Koki,の木村ファミリーをお笑い芸人やタレントが総出で完コピ。工藤静香と親交がある石橋貴明もそのネタの完成度を絶賛していました。フジテレビでは木村主演の『教場II』の放送を控えていただけに、木村やジャニーズ事務所の機嫌を損ねかねない家族ネタを持ってきたことに驚愕したものです」
120人以上の出場者が107ものネタを披露した同番組では、映画版が大ヒットを記録した『今日俺』もネタにされたのだが…。
「しょーご、泉クリス、まーなといった面々がそれぞれ賀来賢人、橋本環奈、清野菜名に扮してネタを披露。その後、佐藤二朗になりきった古賀シュウらが出てきて、賀来の父親役で出ていた吉田鋼太郎(トラチャン)でオトすという流れだったのですが、ツンツン頭の伊藤健太郎(のソックリさん)は出番ナシ。モノマネとはいえ、主要キャストのなかで一人だけ“全カット”された印象を感じました。やはり被害者がいる事故だけに、スポンサーへの忖度がはたらいたと言えるでしょう」(前出・業界関係者)
細かすぎて伝わったかどうかは微妙だが、復帰を待ちわびるファンにとっては不吉な予兆に映ってしまったかもしれない。