9人組ガールズグループ・NiziUの「NHK紅白歌合戦」初出場が発表された11月16日、その朗報に水を差す経済ニュースが報じられた。韓国第2位のエアラインで経営危機に瀕していたアシアナ航空が、同首位の大韓航空に1兆8000億ウォン(約1700億円)で買収されることになったというもの。しかしなぜ企業買収のニュースがNiziUにマイナスなイメージに働くというのだろうか。
「アシアナ航空は、NiziUを手掛ける韓国の大手芸能事務所・JYPエンターテインメントのスポンサーを務めているのです。同事務所の人気グループ・TWICEのオフィシャルエアラインでもあり、TWICEが来日するときは必ずアシアナ便を利用。9月にNiziUのメンバーが帰国した際にもソウル仁川空港からのアシアナ便に乗っていました。そのアシアナ航空がなくなることで今後、JYPエンタにも影響が及ぶおそれが取りざたされています」(芸能ライター)
韓国では韓流アーティストを主要な輸出品と位置付けており、芸能事務所とエアラインの結びつきも強い。アシアナ航空ではJYPエンタに加え、BIGBANGやBLACKPINKを擁するYGエンターテインメントのスポンサーも務めている。
一方でBTSが所属するビッグヒット・エンターテインメントや、東方神起、少女時代らを擁するSMエンターテインメントは大韓航空がスポンサー。大韓航空では出発前に上映する機内ビデオにSMエンタの所属アーティストが出演しており、エアラインと韓流の強い結びつきを示しているのである。
「しかしアシアナ航空が買収されることで、JYPエンタとYGエンタはスポンサーエアラインを失うことに。今後は両社の所属アーティストも大韓航空で移動することになるはずですが、大韓航空としては以前から関係の深いSMエンタやビッグヒット・エンタを優先するでしょうから、NiziUやTWICEらは肩身が狭い想いをするかもしれません」(前出・芸能ライター)
それに加えて、彼女たちにとって実害とも言える状況が発生するおそれも高まるというのである。
「韓流アーティストでは“ファンサ”(ファンサービス)といって、移動中にもファンがゾロゾロついていく光景がおなじみ。機内でメンバーが座っている前後の席に陣取るファンもいるほどで、メンバーの座席番号をエアライン関係者が横流ししていると言われています。さすがに航空業界内でも問題になっていますが、アーティストを守るにしても優先順位はやはりSMエンタやビッグヒットが上のはず。そのため今後はTWICEやNiziUの座席番号が出回る可能性も高く、空港内はもちろん機内でもファンのストーカー的なつきまといに悩まされるかもしれません」(前出・芸能ライター)
こうなったらNiziUはもう、韓国に戻らないで活動したほうがいいのかも!?
(北野大知)