4000軒近い飲食店やピンク系の店がひしめき合うように営業している札幌すすきの。言わずと知れた北の一大歓楽街だが、店舗型ピンク店はもっと北の旭川、派遣型は稚内がそれぞれ日本の北限であることがわかった。
では、世界最北のピンク系の店がある街はどこなのか? 調べたところ、北欧ノルウェーのトロムソという街が有力であることが判明。
このトロムソは人口約6万5000人のノルウェー北部では最大の都市。北極海に面したスカンジナビア半島の北端に位置し、同半島から橋が架かった複数の島で構成されている。
北緯69度40分という北極圏に位置し、夏は2カ月以上も日が沈まない白夜で、冬は太陽がまったくのぼらない極夜が続く。オーロラベルトと呼ばれるオーロラ鑑賞地帯にあることから、寒さの厳しい冬場にも多くの観光客が訪れる。
そんなトロムソは美しい街並みでも知られており、その景観は“北欧のパリ”と称されるほど。市内にはパブなどが軒を連ねるにぎやかなエリアもある。ただし、ピンク店があるのはこうした場所から少し離れた路地裏や郊外。そこには同国の法律が大きく影響しているという。
実は、ノルウェーでは2009年から性産業を取り締まる法律を施行。ピンク系のビジネスが国内から根絶されたことになっているが、あくまでこれは表向きの話。以前のように堂々と商売ができなくなったが、非合法の店として現在も営業している。
例えば、マッサージ店のなかには裏メニューとして性的なサービスを行う店もある。日本やほかの国でも見かけるが、いわゆる“スペシャル・マッサージ”というやつだ。ほかには事実上の派遣型ピンク店となっているエスコートクラブもあり、マッチングサイトやアプリを使って個人で商売する女性も多い。
数年前にトロムソを訪れ、実際に遊んだという海外のピンク遊び好きの30代会社員は、「相場は日本円換算で安くても2万5000円以上。世界でも物価高上位の国のうえ、非合法というリスクからか全体的に高めです」と話す。
ちなみにマッサージ店よりもエスコートクラブや個人で行っている女性のほうが容姿レベルは上だとか。
「しかし、日本人だとふっかけられる可能性も高いので交渉は必須。私も翻訳アプリを使って交渉しましたが、意外にすんなり応じてくれたのでもしも行かれる際には、相手の言い値に惑わされないことです」
冬場は市内からオーロラが見える日も多いというトロムソ。窓越しのオーロラを眺めながら北欧美女と過ごす夜も悪くなさそうだが、捕まれば罰金、または最高6ヶ月の禁固刑に処されることも覚えておこう。