お笑いコンビ「千鳥」の大悟とノブが6月18日放送の「櫻井・有吉 THE夜会」(TBS系)でしたちょっとした発言が、ネットで注目を集めている。
この日の放送はノブが売れっ子になったことで変わってしまったという問題を取り上げた。後輩の芸人「ダイアン」のユースケが登場し、ノブが大物芸人とばかり遊んでいて食事に誘ってくれなくなったと嘆く。さらに「かまいたち」の山内健司はお店が庶民的な居酒屋から超高級和食的に変わったと暴露している。
相方の大悟から愛車が何か聞かれたノブは「メルセデス」とポツリ。すると大悟はその呼び方を批判し、「ベンツ」と答えろとツッコミを入れたのだ。このやりとりによって、ノブの「メルセデス」が正しいのか、それとも大悟の「ベンツ」が正解なのか、注目を集めたのである。
「日本では長く『ベンツ』の名で親しまれてきましたが、世界的には『メルセデス』のほうがよく知られています。日本人にとって短い『ベンツ』のほうが言いやすかったので広く浸透したのでしょう。ちなみにベンツは創業者のカール・ベンツから取ったもので、メルセデスは親しみやすいイメージにするためにある女性の名前からつけられました。日本人はメルセデスよりベンツのほうがピッタリくると感じとっていたのかもしれません。昔からメルセデスはいかつい車が多かったですからね」(モータージャーナリスト)
メルセデスのAクラスにはiPhoneのsiriのような音声認識インターフェイスが搭載されているが、これを起動する場合は「Hi メルセデス」と呼びかける必要があり、「Hi ベンツ」ではない。
またF1のメルセデスチームの正式名称は「メルセデスAMG・ペトロナス・フォーミュラワン・チーム」であり、「ベンツ」の名前は出てこない。やはり「メルセデス」と呼ぶのが正解と考えていいだろう。
「日本の自動車評論家のはしりである徳大寺有恒さんは『メルツェデス』という表記を好んで使っていました。ノブさんも『メルセデス』から一歩進んで『メルツェデス』と言ってみるのもいいかもしれませんね(笑)」(前出・モータージャーナリスト)
今や大セレブとなったノブなら似合うかもしれない。
