9年ぶり復活フジ「マンフト」第1回放送にサッカーファンがガックリの理由

 春の改編でフジテレビが大変革に乗り出した。多くの新番組を投入する中で、特にスポーツ番組に力を入れていると言われ、01年から16年まで放送された「すぽると!」が復活。佐久間みなみアナをキャスターに起用するとともに、「キャプテン」という肩書きで、人気お笑いコンビ・千鳥を起用し、万全の体制を敷いた。

 そんな中でもうひとつ、注目を集めているのは、9年ぶりの復活となるサッカー番組「MONDAY FOOTBALL みんなのJ」(月曜24:25~24:55)だ。

「『すぽると!』内で毎週月曜夜に放送されていた人気コーナーで、サッカーファンには『マンフト』の愛称で親しまれていました」(サッカーライター)

 昨年現役を引退した元日本代表の小野伸二氏をレギュラー解説に起用し、4月1日に初回が放送された。

「選手の紹介の仕方から、BGMや効果音は当時と変わらず、タイトルコールもお馴染みのジョン・カビラを起用。マンフトファンにはたまらない演出でしたね」(前出・サッカーライター)

 番組復活は喜ばしいかぎりだが、肝心の中身については一部からブーイングも上がっている。前出・サッカーライターが言う。

「かつての『マンフト』は、ヨーロッパの主要リーグで活躍する日本人選手を取り上げたことで、爆発的な人気を博しました。ただし今回の新番組は、タイトルに『みんなのJ』とついているように、Jリーグに特化した番組構成。それを知らずに観たマンフトファンは、欧州サッカーをまったく扱わない内容にがっくりと肩を落としたようで、SNSに『ヨーロッパ情報はやらんのか』『映像使用料ケチってんのか』『期待外れ』などと不満の声が噴出したんです。確かに9年前と比べると、欧州で活躍する日本人選手は激増し、その数は60名以上にのぼります。プレミアリーグ・ブライトンの三笘薫、スペイン1部・Rソシエダードの久保建英といった具合に国もチームもバラバラで、すべての選手のプレーを追いかけるとなれば、コストもバカにならないですからね」

 その一方で、元櫻坂46の原田葵アナがレギュラーに起用されたことについては好意的な意見が並んでいた。小野伸二氏とのツートップで、往年のファンをつなぎとめてほしいものだ。

(風吹啓太)

スポーツ