「36kgまで落とした」18歳アイドルの壮絶ダイエット告白が称賛された理由

 人気アイドルグループSTU48の一期生メンバー榊美優(18)が自身のTwitterで「もう、ガチでほんまのこと言うわ・・・STUを辞めてから話すって手もあったけど・・・」といつもの明るいテンションとは一転して衝撃告白を投稿した。「STU加入時、平均体重42kgでした。1年目、痩せろと言われて、36kgまで落としました。とにかく、ほぼ何も食べませんでした」と無理なダイエットを強いられたことを綴った。この告白にネット上は騒然とした。

「この突然の告白にファンの間では“犯人探し”がはじまりました。一体誰が榊に痩せろと強要したのか、しかし榊の告白ツイートには誰から言われたかは明記されていない為、一部のファンやアンチからのSNSを通じた誹謗中傷を受けていたのでは?という疑念の声もあがり、犯人探しは過熱していきました」(アイドルライター)

 しかし、榊が本当に伝えたいのは被害を受けたという主張ではない。摂食障害になるきっかけや苦しみを世間に訴えているのだ。「痩せないといかん、痩せようと思った経緯として書いただけで、誰に言われた、誰が言った、とかはどうでもいい話です」と自身のTwitterでも発言している。

 榊は過酷ダイエットのきっかけを告白しただけでなく、壮絶すぎる自制生活とそれが引き起こした障害の苦しみも赤裸々にTwitterに投稿した。「休む暇の無かった時期に、1日に食べる量はお茶碗の半分にも無いくらいの量でした。今思えば、異常でした。この間違ったダイエットが間違いなく私の心と身体を狂わせた原因です」と過去を振り返り、「そのあと、次の春にはストレスと過食で48kgまで増えました。一口食べるとどんどん止まらなくなって味もわからないくらい詰め込んで泣きながら食べる。吐きながら仕事行ってた時もありました。おかしなダイエット方法をしたら、とんでもなく後々、苦しむという事。今、もし、こういったダイエット方法をしてる人がいたら、少し考えて欲しい・・・」と自身の過酷ダイエットで苦しんだ経験をふまえ、無理なダイエットをしている人へ警鐘を鳴らした。

 この告白ツイートは投稿後すぐ拡散され、STU48のファン層ではない女性たちからも称賛のコメントが相次いだ。《勇気あるカミングアウトをしてくれてありがとう、食べないダイエットがどんな障害を引き起こすのか怖くなりました》《芸能人って痩せてて当たり前だと思ってたけどこんなに苦しい思いをしていたなんて・・・。健康体重が美しいと認められる世の中にしていきたいな》などと、世に蔓延する“芸能人=痩せている信仰”を抑止していかないといけないというコメントも見受けられた。

 この現役アイドルの勇気ある告白から、私たちは芸能人に対して無責任に「痩せろ」という言葉を投げかけることが、いかに当人を苦しめているかという現実を認識しなければならない。

(浜野ふみ)

※写真はイメージです

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