「今でもよく覚えています。場所は六本木の高級カラオケルームで、ボビー・オロゴンさんは途中から合流したんです。カラオケではマイクを握って何曲か演歌を歌っていましたね。北島三郎さんの『北の漁場』とか本格的な演歌ですよ。これがとても上手で、同席した人たちはボビーさんの歌唱力に感心していましたよ」
都内在住の女性Aさんが語るのは、渦中のボビー・オロゴンと同席した食事会の模様だ。3年ほど前、とある男性が主催した会に出席したところ、テレビでは見せないボビーの素の行状を目の当たりにしたという。
ボビーといえば、妻に対する暴行容疑で5月16日に現行犯逮捕され、2日後の18日夜に埼玉県警浦和署から釈放されたばかり。所属事務所は「無用のご心配をおかけして申し訳ありませんでした」と改めてマスコミ各社にあてたファックスで謝罪したのだった。
カタコトの日本語と朗らかな明るいキャラクターで人気を博したボビーだけに、「家庭内DV」の報道にファンはショックを隠せないだろう。浦和署は今後も在宅で捜査を続ける方針とのことだが、ここで新たに噴出したのが「食い逃げ疑惑」だ。前出のAさんが続ける。
「食事会のメンバーは5人程度でしたが、おそらくボビーさんに声をかけたのは主催者の男性。詳しくは言えませんが、お金を持っている方だったので、カラオケルームの支払いも当然、彼が済ませるという認識でした。ボビーさんはとても流暢に日本語を話すので、テレビとは違うな…と思っていたのですが、絶対に周囲に媚びる様子は見せませんでした。どちらかと言えば『来てやったぞ』みたいなオーラを放っていましたね」
お得意の演歌を歌って上機嫌のボビーは、そこでフードメニューを手にして、ある高級料理を注文。同席したメンバーたちを唖然とさせたというのだ。
「ボビーさんが注文したのは高級ステーキ。確か8000円くらいしたと思います。普通の感覚だったら、主催者の顔色をうかがってもいいと思うのですが、何のためらいもなくオーダーしていましたね。周囲も『大丈夫?』みたいな雰囲気になったのですが、主催者の男性は『いいんだよ、ボビーは体を鍛えているんだから肉を食べないとね』なんてやさしくフォローしていたのを覚えています」(前出・Aさん)
それでもボビーが、きちんと“客人”としての振る舞いができていれば何の問題もなかったはずだが……。
「ボビーさんは一人でステーキを平らげていました。そればかりか、『トイレに行く』といってカラオケルームを出て、それっきり戻ってこない。そのまま帰ってしまったんです。さすがにみんなあきれ顔で『ボビー、まさかの食い逃げ?』『トイレに行くってナイジェリアで“家に帰る”っていう意味じゃない?』とか冗談半分でささやき合っていました。主催者の男性も挨拶もなしに帰ったボビーにあきれ果てた様子でしたね」(前出・Aさん)
今回の事件で「YOUは何しに日本へ?」(テレビ東京系)のナレーションの他、いくつもの仕事を失ったボビー・オロゴン。再起の日は訪れるのだろうか。
(編集部)