新型コロナウイルスの感染拡大を受けて「STAY HOME」が求められるなか、スマホやパソコンでビデオチャットをしながらお酒を飲む「オンライン飲み会」が活況となっている。オンライン飲み会には各種ツール・アプリが利用されているが、機能や特長はそれぞれ大きく異なってくる。これから始めようという人は迷うところ。そこで、主なツール5つをあげて、徹底比較してみよう。
(1)Zoom
今やテレワーク中の会議やオンライン飲み会の定番ツールとなったZoom。飲み会を開くオーナーはアカウント登録が必要だが、それ以外の参加者は登録の必要がないため気軽に始めることができる。無料版(通信料金は別途必要=以下同)でも一度に100人まで参加可能だが、1回40分までという時間制限があるため注意が必要だ。
(2)LINE
無料通話アプリとしてお馴染みのLINEもオンライン飲み会としての使用が可能。方法はいたって簡単で、LINEグループを作りビデオ通話をするだけ。最大200人まで同時接続が可能だが、顔が表示できるのは4人までと少なめ。その代わりと言ってはなんだが、映像を加工するエフェクト機能が充実しており、会話中も意外にこれがネタになり面白い。
(3)FaceTime
iPhone、iPad、MacBook、iMacなどアップル製品に標準装備されている無料のビデオ通話アプリ。画質や音質も良く、最大32人のメンバーと同時接続が可能。アップル製品以外では利用不可なのが大きな難点だが、参加メンバーが全員Apple製品を持っているのであれば、一番手っ取り早く無料でオンライン飲み会を始めることができる。
(4)Skype
マイクロソフトが提供する無料通話サービス。最大で50人のユーザーとビデオ通話が可能で、Windows、Mac、iOS、Androidとほとんどのパソコンやスマホで利用できる。しかし、アプリでビデオ通話をする際にはマイクロソフトのアカウントが必要になるので、アカウントを持っていない人がいた場合には登録をしてもらわなければならない。
(5)たくのむ
2020年3月28日にリリースされたばかりのオンライン飲み会専用アプリ。アカウントの登録は不要で、作成したルームのURLにアクセスするだけでビデオ通話に参加できる。無料版では7人まで参加可能だが、それ以上は有料となる。まだ実装されていないが、今後はアプリから出前が頼めたり、記念撮影が出来る機能も追加される予定となっている。
「外出自粛の今、オンライン飲み会は非常に便利なツールではありますが、その一方で本当は参加したくないのに断れずにイヤイヤ参加して、”オンライン飲み会疲れ”を発症する人がいたり、宅飲みの気楽さから酔っ払いすぎて相手に不快な思いをさせる”オンライン飲み会ハラスメント”なども増えてきています。気心の知れたメンバーと飲みすぎない程度に楽しむのが良いかもしれません」(ITジャーナリスト)
これらのツールでGWはオンライン飲み会のほか、オンライン帰省も楽しんでみてはいかが?
(小林洋三)