ラサール石井の沢尻逮捕陰謀論でわかった「“いいね”は賛成だけではない」

 日ごろから安倍政権に批判的な主張で知られるラサール石井のツイートがバズっている。

 石井は11月16日、沢尻エリカが薬物事件で逮捕されたのを受け、「まただよ。政府が問題を起こし、マスコミがネタにし始めると芸能人が逮捕される」とツイート。この投稿が2日間で14万件を超える“いいね”を集めている。
 
 同じツイートで石井は「これもう冗談じゃなく、次期逮捕予定者リストがあって、誰かがゴーサイン出してるでしょ」と続けており、沢尻の逮捕案件が、安倍政権を揺るがしている「桜を見る会」騒動を隠ぺいするための方策だと匂わしている。

 このツイートを巡っては堀江貴文氏が「こいつ頭にウジ湧いてんな笑笑」と引用ツイートで批判したことも話題になっているが、両者のツイートを見比べると、ツイッターにおけるある傾向が見えてくるというのだ。ネット系ライターが指摘する。

「ラサール石井を支持する陰謀論者のなかには、14万件超という“いいね”の多さを根拠に《こんなにも多くの人が同じことを考えている!》と主張する向きも少なくありません。しかしそれは“いいね”の意味を取り違えている、典型的な勘違いなのです。ツイッターに慣れている人の間では以前から言われていることですが、“いいね”は決して『これは良いツイートだ』という賛意を示しているとは限りません。むしろ単に“見たよ”という足跡程度の意味合いであり、それどころか《賛成できない》《反対だ》という理由で“いいね”を押すケースも少なくないのです」

 これがフェイスブックであれば、“いいね”だけではなく“悲しいね”や“ひどいね”というリアクションを選ぶこともでき、読み手の意思をより細かく伝えることが可能だ。しかしツイッターには“いいね”しか用意されていないため、ツイート内容に不満や反対の意思を示す場合にも、“いいね”せざるを得ないという事情があるという。

「反対しているのに“いいね”では矛盾した行動にも思えますが、いいねを増やすことでツイートへの注目度を上げ、《さらし上げる》効果を狙っているのです。実際、14万もの“いいね”を集めているにもかかわらず、石井のツイートに付けられたリプは、陰謀論をせせら笑うものばかり。彼には9万人のフォロワーがいるものの、いくら安倍政権に反対していても、オカルトじみた陰謀論に賛成のリプを送るのはためらわれるのでしょう」(前出・ネット系ライター)

 石井の陰謀論ツイートに対しては、堀江氏が「沢尻エリカ逮捕に対する陰謀論者をぶった斬ります」という反論動画を公開。早くも再生が60万回を超えている。この再生回数こそが、世間の見方を示している数字と言えるのかもしれない。

(北野大知)

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