お笑いを語るな!? M−1批評でラサール石井を“素人扱い”するのは大間違い!

 ラサール石井が12月21日に「M-1そろそろネタバレいいかな」との書き出しでツイートしたM-1グランプリへの批評に、世間からの疑問が数多く寄せられているという。

 石井は12月20日放送の「M-1グランプ2020」(テレビ朝日系)について、「個人的には、オイデヤスコガ(※原文ママ)、ニューヨーク、オズワルドが良かった」との見解を披露。オズワルドに対しては「ダメ出し気にするな」とのアドバイスを送り、ニューヨークには「初めてツービート観た時を思い出した」と自身の体験を交えたエールを送っていた。

「このツイートには《私もニューヨークが最終決戦に行けなかったのは残念だった》といった賛同も送られていますが、一方では《評論する立場ではない》《素人の寸評は結構です》《お願いだからお笑いを語らないで》といった反論も少なくありません。そういった反応には、やたらと政治的なツイートを連発する石井への反発も含まれているとは思いますが、なかには石井がコントグループの『コント赤信号』で活躍していたことを本当に知らない層も少なくないようです」(テレビ誌ライター)

 コント赤信号は80年代に高い人気を誇った3人組のコントグループ。現在はトリオとしての活動はほぼ皆無なものの、リーダーの渡辺正行はウッチャンナンチャンや爆笑問題らを輩出した「ラ・ママ新人コント大会」を主宰しており、小宮孝泰は俳優を中心に活動している。そして石井は、誰よりもM-1グランプリについて語る資格があるというのだ。

「石井は第1回から5回連続、通算では6回も審査員を務めていましたからね。同じく6回の渡辺とは第5回大会にて審査員として共演しており、コント赤信号がいかに重鎮的な存在であったかがわかります。それゆえ石井も本来ならお笑い界の重鎮なのですが、政治的ツイート連発の反動で一部からは“痛い人”認定されるケースも多く、コント赤信号を知らない20代以下の層からは《お笑いの素人》呼ばわりされる有様。今回のツイートに批判が寄せられるのも無理はなさそうです」(前出・テレビ誌ライター)

 ともあれ石井のことを嫌うのは自由にしても、《ド素人》や《自称芸人》といった批判が的外れであることは確実ではないだろうか。

(北野大知)

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