木村拓哉「グランメゾン東京」の視聴率が上向くもTBSは真っ青!?

 木村拓哉が天才シェフ役を務めるドラマ「グランメゾン東京」(TBS系)の第4話が11月10日に放送され、シリーズ最高となる視聴率13.3%をマークした。これで初回から4週連続での二桁となり、一部のメディアでは「好調!」と持ち上げているようだ。ところが、この数字に当のTBSは青ざめているというのである。

「キムタクの主演作で第4話までの平均視聴率は、17年1月期の『A LIFE〜愛しき人〜』(TBS系)が13.8%、そして18年1月期の『BG〜身辺警護人〜』(テレビ朝日系)が14.4%となっていました。それに対して『グランメゾン東京』では12.7%にとどまり、物足りない数字であることは明らか。しかも前2作では視聴率が12%以下だった回がなかったのに対し、『グランメゾン東京』では初回が12.4%、第3話は11.8%と低迷。この数字にTBSでは頭を抱えているに違いありません」(テレビ誌ライター)

 ちなみに13年10月期の『安堂ロイド』(TBS系)では10%台に落ち込む回もあったが、同作は木村が未来から来たアンドロイドを演じるという実験的な作品。それゆえ《この内容で平均視聴率12.8%はむしろスゴい》と評価されていたものだ。それに対して本作は料理人ものという王道ドラマゆえに、想定外の低迷ともいえるだろう。

「ここで問題となってくるのが、過大な制作費です。フランスロケまで敢行した本作では1話あたりの制作費が1億円を超えていると言われており、NHK大河ドラマ並みのコスト。全10話なら10億円超えとなり、ちょっとした大作映画並みです。これだけの巨大コストを回収するには、最低でも『A LIFE』の平均視聴率14.5%がノルマになることでしょう。そのためには残りの6話で平均15.8%という数字が必要になりますが、これはなかなかキツいハードル。TBSとしてはどうテコ入れすればいいのか、必死に知恵を絞っているのではないでしょうか」(前出・テレビ誌ライター)

 なお第4話では、キムタク演じる主人公の尾花夏樹シェフが「ウチらがどれだけ努力したかどうかなんて、お客様にはまったく関係ないから」と語っていた。そのセリフ、制作陣にはどう響いていたのだろうか。

(北野大知)

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