NTTドコモは10月29日、3G通信サービス「FOMA」とインターネット接続サービス「iモード」の提供を、2026年3月いっぱいで終了させると発表した。現在はスマホ向けの4Gが普及しており、今後は次世代通信技術5Gへの投資に集中させるというが、ガラケー利用者からはサービス終了を惜しむ声も多い。
「iモードは1999年に、FOMAは2001年に世界初の3Gサービスとして登場し、モバイルから手軽にインターネットを楽しむことができるとあって爆発的に普及しました。11年の最盛期にはFOMA利用者が約5700万人いましたが、4G回線が普及した現在では約1400万人と4分の1以下になっていたため、サービスの終了を決めたとみられています」(社会部記者)
とはいえ、現在も1000万人以上の契約者がおり、サービスの終了を悲しむ声も少なくない。ネット上には、《電話はかけやすいしメールも打ちやすい。何より電池が長持ちする。最低限のことが簡単にできたし、残して欲しかった》《カラー液晶とかカメラ機能とか、今では当たり前だけど当時は衝撃的だったな》《うちでは未だに現役バリバリ。スマホ全盛の時代なのに、まだ6年以上も使えるなんてありがたい》などのコメントが寄せられている。
「iモードとFOMAの登場はかなり衝撃的でしたよね。これらによってホームページ作成サービス『魔法のiらんど』が人気となり、元祖SNSともいわれる『前略プロフィール』も誕生しました。また、写真を撮って送れる『写メ』や着信音をダウンロードできる『着メロ』、モバイルでゲームが楽しめる『ゲームアプリ』も普及しましたし、携帯電話の概念を変えて、今のスマートフォンの礎を築いたのは、間違いなくiモードとFOMAだったと言えます」(ITジャーナリスト)
それにしても、こうしたジャンルの時代の変遷はめまぐるしい。
(小林洋三)