原材料となるカカオ豆の高騰が続く中、高価格にもかかわらず爆売れしているチョコレートがある。
昨年12月ごろからSNSで話題になり、ブームになっているのが「ドバイチョコ」。濃厚なピスタチオの風味と、口に入れるとザクザクとした食感があるのが特徴で、日本でもバレンタイン商戦を機に、一気に知られるようになった。
ドバイチョコは2021年に創業したドバイのチョコレートメーカー「フィックス デザート ショコラティエ」が考案したもので、基本的にはオンラインサイトでしか販売されておらず、また供給量も少ないことから、1万円を超える高値で転売が横行している。そのため、日本ではドバイチョコの類似品である「ドバイチョコ風」が重宝され、すでに何種類も登場している。
ドン・キホーテで販売されている「ドバイチョコレートミニ」は、大きさが約5センチ、厚み2センチ弱ほどで、指で軽くつまめるサイズ。22グラムで400円前後だが、ピスタチオの風味が弱めと感じる人もいるようで、あくまでも「ドバイチョコ風」だ。
「他にも類似商品は多数販売されていて、その多くは韓国で生産されています。ただ、本物を食べた人に言わせると『まったくの別物』だとか。ドバイチョコ風であることを納得して購入するのなら、ダイソーの商品が人気です。こちらは500円玉サイズのチョコが3つ入って216円と格安。外国産チョコにありがちな大味の甘さは感じられず、ピスタチオの風味もほのかに香ります。中途半端に高いドバイチョコ風を購入するくらいならむしろオススメですね」(フードライター)
類似品は玉石混淆と言われる。品質の高いドバイチョコ風にたどり着くには情報が不可欠のようだ。
(ケン高田)