2010年代に一気に広がりを見せた「珈琲系」チェーン店。中でも名古屋市に本社を置く「コメダ珈琲」は、モーニングやシロノワールなどの名物商品が大人気となり、瞬く間に全国に店舗を広げた。
他の「星乃珈琲」や「むさしの森珈琲」などの珈琲系の流行も、コメダ珈琲の店舗拡大とともに始まったと言えるが、ここにきて新たなムーブを起こしているがハワイアン カフェ・レストラン「コナズ珈琲」だ。
「コナズ珈琲」は丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスが手がけるカフェで、「いちばん近いハワイ」をコンセプトに、店内焙煎したコナコーヒーやハワイアンパンケーキ、ロコモコなどを提供している。創業は2013年12月で、歴史はそれほど長くはないが、現在全国に47店舗を展開。最近は店舗によっては2~3時間待ちするほど人気になっている。
人気の理由は、細部にまでこだわった「ハワイ感」だ。
「店舗は木材を使った民家風で南国を思わせるヤシの木がトレードマーク。日本にいながらハワイにいるような空間を実現するため、多くが郊外に店舗を構えています。料理もハワイを思わせるようなカラフルな彩りで、ボリュームもたっぷり。最近は口コミが広がり、ファミリー層が大挙して訪れているため、混雑しているのが難点ですね」(飲食チェーン研究家)
コナズ珈琲は、リラックスして何時間でも過ごせるようにと、滞在時間の制限を設けていない。そのため、食事が終わってもなかなか席を立たない客も少なくなく、特に週末や休日はどうしても混雑してしまうようだ。ゆったりとハワイを感じたいのであれば、平日を選んで訪れたほうがいいかもしれない。
(ケン高田)