牛丼チェーンのすき家は3月12日、18日午前9時から牛丼など一部商品の値上げをすることを発表した。2024年4月、11月に続き、この1年間で3回目の値上げとなる。商品に使用する国産米の価格高騰などが理由だという。
メイン商品の牛丼は20円~50円の値上げ。牛丼ミニは390円(税込・以下同)から430円、並盛は450円から480円、中盛は630円から650円、大盛は650円から680円、特盛は830円から880円、メガは980円から1030円となる。
並盛は480円と“ワンコイン”をキープ。吉野家の並盛498円よりは安いが、松屋の並盛430円と比べると50円高くなる。また、メガは1000円を突破した。
ネット上では《一般庶民には大きい》《食べる機会がさらに減りそうです》《もうすぐワンコインで食べられなくなるな》《メガ、1000円超えはキツい》などと、値上げを嘆くリアクションが殺到した。また、中には味なら吉野家を選び、コスパなら松屋という声もあり、値上げによってすき家の立場はかなり苦しくなりそうだ。
ただ、すき家を傘下に持つゼンショーHDの株価は大幅に続伸。3月13日の株価は一時、前日比374円高の8426円まで上昇した。値上げによって収益が拡大するとの見込みから、買いが優勢になっているとみられている。
「値上げで株価が上がるなら、ゼンショーHDにとっては好都合です。今後も米や牛肉価格の高騰は続くものと見られ、すき家としてもさらなる値上げに踏みきりたいというのが本音でしょう。ここ1年間で3回も値上げしていますが、4月以降、早い時期にまた値上げをする可能性も出てきました。吉野家と松屋が次に値上げをすれば、そうした動きに出るかもしれません」(フードライター)
並盛がワンコインを突破する日も遠くない!?
(石田英明)