しゃぶ葉「食べ放題」が絶好調も「コレジャナイ感」のワケ

 2月27日から3月12日の期間限定で開催された「しゃぶ葉」の「牛たん食べ放題」。開催前から「販売休止」が懸念されていたが、またも一部店舗での休止が発表され、客から落胆の声が上がっている。

 3月6日から販売は順次再開されたが、結局、12日の終了日までに牛たんにありつけなかった客も少なくなかったようだ。

 また運良く牛たん食べ放題に間に合った人の中からは、「こんな店だったのか」という驚きの声も聞こえてくる。どうやら、食べ放題自体に問題があったわけではなく、「客層」が気になってしまったようだ。

 実は近年のしゃぶ葉は、中高生御用達となっており、特に平日ランチの時間帯は、店内にティーンだらけということも珍しくない。理由は圧倒的な「安さ」だ。

 しゃぶ葉の平日ランチにおける「豚バラしゃぶしゃぶ食べ放題コース」は大人1539円(税込)。これにおかわり自由の「ドリンクバー」299円をつけても1850円以内に収まる。クーポンを利用すればさらに安くすることも可能だ。マクドナルドでもお腹いっぱい食べたら1500円は超えるため、肉の他にも野菜やご飯、カレー、デザートが食べ放題になるしゃぶ葉は、中高生の間で大ブームになっているのだ。

「店舗によっては肉2皿と野菜、カレー、デザート食べ放題で1299円というコースもあります。店内には自分でワッフルを焼く機械もあり、ちょっとしたお祭り気分を味わえる。時間も16時まで無制限なので、友達同士でわいわいと食事を楽しむには最高の環境。中高生にしてみれば、満足度は確実にマクドナルドを超えるでしょう」(フードライター)

 一方、落ち着いて「牛たん食べ放題」などを楽しみたい大人からしてみれば、「コレジャナイ」感が否めない。初めて店を訪れ、場の空気に圧倒されてしまう人もいるだろう。とはいえ、時間帯さえ間違わなければ、リーズナブルな価格でお腹いっぱいになるのはたしか。キャンペーン中に牛たんがなくなるなどの見通しの甘さは感じるものの、リベンジしたいという人は多いのではないか。

 12日からはマクドナルドの単品商品がまたもや値上げされる。しゃぶ葉のニーズはますます高まりそうだ。

(ケン高田)

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