客の迷惑動画よりバイトテロは厄介!なぜ「しんぱち食堂」は即座に法的措置に言及したのか

 和食チェーン「炭火焼干物定食 しんぱち食堂」は公式サイトを通じて、宇都宮店の店内で従業員による迷惑行為が行われたことを明らかにした。ここ最近、ようやく迷惑動画騒動が落ち着いてきたところだが、4日にはしゃぶしゃぶ食べ放題のチェーン店「しゃぶ葉」の従業員による動画が拡散しており、今度はバイトテロが再び増えはじめている。

「6日、ネット掲示板『爆サイ.com』の公式Xが独自として、しんぱち食堂でバイトテロが起きたと画像付きで投稿しました。画像には、従業員が寸胴のような大きな鍋から直接液体を口に流し込む姿が収められており、ネット上に批判が殺到。これを受けてしんぱち食堂を展開する株式会社越後屋は、画像は宇都宮店で2023年秋ごろに撮影されたものと認め、同店を運営する有限会社楽天峯からすでに退職した1名を除き、2名を解雇したとの報告を受けていることも明らかにしました」(社会部記者)

 なお、越後屋は楽天峯に対し「原因究明と再発防止が十分に行われない場合には、フランチャイズ契約を解約する」と厳しく申し入れているそうで、同社からは「迷惑行為を行った当事者に対して法的措置をとる」との報告も受けているとも説明している。かなり早急に厳しい対応を取っていくことになるが、専門家によるとこれには事情があるという。

「昨年1月から回転寿司を中心とした客による迷惑動画の拡散が大きな社会問題となりました。迷惑動画が投稿されるたびに飲食店には同情の声が寄せられていましたが、実は飲食店の中の人もやっていたとなるとかなり印象が悪いですよね。しかも、客が迷惑動画を投稿した場合、迷惑行為はその時だけ行われたと考えられますが、従業員が迷惑動画を投稿してしまうと、その飲食店では同じようなことが繰り返し行われていたのではないかと、より悪い印象を与えることになります。ですから、法的措置というかなり厳しい対応を取り、店側が被害者であるという立場を明確にしたのだと考えられます」(経済ジャーナリスト)

 バイト先でふざけただけ…のつもりでも、動画が公開されてしまえば取り返しがつかないことになる。

(小林洋三)

*写真はイメージです。

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