就任から2年連続最下位に沈むも、24年はリーグ2位と躍進。今季は優勝候補にも挙げられ、その手腕が高く評価されている北海道日本ハムファイターズの新庄剛志監督。そんな彼が注目されているのは日本だけではない。実は、台湾でも人気が沸騰している。
そのきっかけとなったのが、3月1・2日の台湾シリーズ。2月27日、台北の桃園国際空港にサングラスにストライプが入った黒のスーツ姿で現れた新庄監督を現地メディアが大きく報道。53歳とは思えない若々しい顔立ちやスマートな体型が、多くの台湾人に衝撃を与えたからだ。
もともと日ハムは、台湾出身の陽岱鋼(2006~16年)や王柏融(19~23年)が活躍。昨シーズンからは孫易磊がプレーし、さらに今シーズンから台湾球界のMVP投手、古林睿煬が新加入。日本のプロ野球では台湾のファンが多い球団として知られる。
訪台した新庄監督については、普段野球について取り上げることがないワイドショーなどの芸能メディアもこぞって紹介。試合では現役時代を彷彿とさせるオープンカーで登場するパフォーマンスもあって現地で大ウケし、台湾では「#新庄剛志」がトレンドワードの上位にランクインするなど社会現象となっている。
「台湾プロ野球の監督やコーチはぽっちゃり体型、顔も年相応のため、新庄監督は台湾人の既成概念を覆す存在だったのでしょう。ネット上には台湾の人気俳優・歌手よりも男前なんてコメントも多く、なかには《金城武よりイケメン!》との投稿もあったほどです」(台湾在住ライター)
ちなみに金城武といえば、日台のハーフで日本や中国、香港などの作品にも多数出演しているアジアの大スター。現在は事実上の芸能活動休止状態で表舞台にはほとんど見せていない。そんな彼よりイケメンというのは言い過ぎかもしれないが、現地ではメディア関係者からも「台湾なら芸能界でもスターになれる!」といった声が挙がっているとか。
「日本でタレント活動をしていることも紹介されており、台湾の有名企業の広告起用、シーズンオフの番組出演オファーなどの噂も現地マスコミの間で飛び交っています」(同)
現役引退後はインドネシアのバリ島に移住した新庄監督。今年、悲願の日本一を果たして勇退というシナリオを描いているとも言われるが、その後は台湾移住の可能性もゼロではないかもしれない。